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内容説明
戦前から戦中の東京・下町の人々や情景を描いた『寺島町奇譚』。玉の井ラビリンスのなかの銘酒屋(私娼街)界隈で戦争の影におおわれながらも“遊び”に生きる少年キヨシの目に、大人たちは、世界はどう映ったのか。「親と子」「家族」という滝田ゆう固有のテーマを解読する。
目次
1 黄金時代(顔;土地・風景 ほか)
2 おふくろの死(おふくろの死;「ガロ」 ほか)
3 母と子(母と子1―殴る・殴られる;母と子2―“ゴケさん” ほか)
4 ベーゴマ(旧「寺島町」を歩く;げんまいパン ほか)
5 夕焼け(時代;映画 ほか)
著者等紹介
深谷考[フカヤコウ]
1950年、茨城県結城市生まれ。文筆家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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moonanddai
9
滝田さんにもこんなに解説書があるとは思っていませんでした。ヤフオクでまとめて落札してしまいましたので、折々読んでいきたいと思います。「寺師町奇譚」の背景(土地的背景はともあれ親子関係などまで…)がよく分かりました。玉ノ井=寺島町ではないようです。玉ノ井<寺島町で、永井荷風は玉ノ井に入りびたり、滝田ゆうは両方を駆け回っていたという構図になるそうです。ともあれ私が生きた昭和30年代の風景がまだ「寺島町奇譚」に見られるということは、この「戦前」というものも相当引きずったのですね。2019/03/22