出版社内容情報
プロの童話作家が、これから童話を書く人のためのノウハウを、数々の傑作を素材に懇切丁寧に伝授する。キャラクターや背景の設定、会話や文体の処理、全体の構成など、名作と呼ばれるものほど、じつは定型を踏襲しているのだ。公募に関する資料も所収。
1 おはなしの力
(1)あなたは童話とどのように出会いましたか?
(2)教訓なんて、まっぴら?
(3)子どもだましではなく
(4)テーマは奥深くに
(5)さあ、ペンを、キーボードを
2 アイディアを生むには
(1)アイディアは身近に
(2)焦点を絞って
(3)作品「SOSを感じたら」 岩下恵子
(4)虚を実に
(5)ピュアな心と冷徹な目
(6)三題噺
(7)プロップのカード
3 キャラクターづくりと文体マジック
(1)人称と視点
(2)キャラクター分け
(3)イメージ・モデル
(4)作品の印象ががらりと
(5)作品「かえるがいっぴき」 かじわらゆきえ
(6)文体バラエティ
4 物語の背景
(1)舞台の設定
(2)人物の背景
(3)作品「ひなあられ」 深山さくら
(4)背景を変えるとストーリーも変わる
5 ストーリーづくりの秘訣
(1)物語の組み立て方
(2)序破急
(3)作品「踊る大交差点」 牧野節子
(4)ドキリ、ウラギリ、モリアガリ
(5)起承転結
(6)楽曲づくり
内容説明
童話を書こう。奇想天外な夢、忘れられない情景、つらかったこと、楽しかったこと―、書きたいという気持ちさえあれば、なんでも素材になる。でも、どうやって?キャラクターや背景の設定、会話や文体の処理、構成。何が必要かわかっているつもりなのになぜかうまくいかない、というあなた、一人でむずかしく考えるよりも、名作に学ぼう!メアリー・ポピンズからはすてきな小道具の使い方を、じつはおもしろいほど定型を踏襲しているシルヴァスタインの傑作からは構成の妙を。「ものを書く目」で見れば、読み親しんだ作品も、ありふれた日常も、違う姿を現してくるのだ。プロデビューまでのプロセスや一冊の本になるまでの流れ、公募に関する資料も所収。読む楽しみから書く楽しみへ、そしてめざすは童話作家。
目次
第1章 おはなしの力
第2章 アイディアを生むには
第3章 キャラクターづくりと文体マジック
第4章 物語の背景
第5章 ストーリーづくりの秘訣
第6章 取材って何?小道具の使い方は?
第7章 子どもの本の形式
第8章 完成までのプロセスと童話作家になる方法