出版社内容情報
脱獄後、裁判官や社長になった男、逢い引きのために夜ごと牢を忍び出た女……。強靱な気力と体力、そして創意工夫を凝らす知力を駆使して看守の目を欺き、自由を求め、果敢に塀を乗り越えていった囚人たちの波乱に満ちた実話集。
プロローグ
(1)映画「自由を我等に」の世界
(2)明治前期と敗戦前後二つの大波
(3)私観番付――脱獄横綱と三役級
1 限界に挑む根性とテクニック
(1)最初はやはりこの人、白鳥由栄
(2)「網走」を破った男はほかにもいる
(3)まだまだいる脱獄マジシャン
2 脱獄者人生の栄光と悲惨
(1)懲役終身・渡辺魁は裁判官になった
(2)“飛んで”社長になった男がいる
(3)“ジャン・バルジャン”村長の虚実
3 やむにやまれぬ男の意気地
(1)二つの獄を破った“西郷軍”関口文七
(2)明治の熱血自由党員の“島抜け”
(3)それぞれの運命を分けた四死刑囚
(4)戦時下、南の島で絶望の脱走心中
(5)ムショは世につれ、いじめが怖い
4 高い塀を自在に出入する異能者たち
(1)女囚・田中ヒモは愛の“コウモリ”
(2)“コウモリ”は暗夜に飛び交う
(3)常識をせせら笑う入試問題窃盗
5 表門から出ていった“脱獄者”たち
(1)日本赤軍ジャッカーたちの強手
(2)看守の制服を着て門を出た!?
(3)火事、地震、津波、> (4)最後はやはりこの人“パピヨン”
エピローグ
(1)脱獄減る減る不満は残る
(2)現代日本人は総“受刑者”である
内容説明
脱獄後、裁判官になった男や社長になった男、夜な夜な牢を脱け出して逢い引きしていた女…。自由を求め、果敢に塀を乗り越えていった囚人たちの波乱に満ちた物語。
目次
第1章 限界に挑む根性とテクニック
第2章 脱獄者人生の栄光と悲惨
第3章 やむにやまれぬ男の意気地
第4章 高い塀を自在に出入する異能者たち
第5章 表門から出ていった“脱獄者”たち
第6章 監視する者、される者のねじれ相関
第7章 暴力中央突破の猛者たち
第8章 講談と現実のはざまに立って
第9章 一点ぴかりと光るこんな手段
第10章 東と西―ここが、これだけ違う