出版社内容情報
電子テクノロジーの驚異的な進展が、われわれの世界を大きく変えようとしている。サイバーパンクSFにみられる新たなイメージから、文学・映画・美術の諸領域へのテクノロジーの浸透と拡張しつづけるサイバースペースの意味をさぐる。
プロローグ 微光の誘惑 電子テクノロジーのグラフィズム
1
(1)彼方の身体――ウィリアム・ギブスン「クローム襲撃」『ニューロマンサー』
(2)P・K・ディックと戦争機械――P・K・ディック『時は乱れて』『高い城の男』『最後から二番目の真実』『戦争が終わり、世界の終わりが始まった』
(3)乾くもののための神話――映画『2001年宇宙の旅』
(4)未来の「未来」と宇宙の秘蹟――映画『2010年』
(5)生命論の行方――ベルクソン、ベルタランフィ、ドゥルーズ=ガタリ
2
(1)エレクトリック・エイジの黙示録――脳をめぐるSFの変遷史
(2)みずみずしいにんじんのラヴクラフト――H・P・ラヴクラフト「アウトサイダー」「クスルウーの叫び声」「異次元の色彩」
(3)アンチ・スピード――D・ブッツァーティ『タタール人の砂漠』
(4)廃墟の誘惑――J・G・バラードとウイリアム・バロウズ
(5)「生きている海」と記号の死/死の記号――スタニスワフ・レム『ソラリスの陽のもとに』
(6)電子ゲームとSF――P・K・ディック「リターン・マッチ」
あとがき
引用文献
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