出版社内容情報
“推し活”ブームの追い風も相まって、近年一層注目を集めている宝塚歌劇団。ファンはステージ上のスターのパフォーマンスや生きざまを見つめ、生徒(出演者)たちもスターダムを夢見て日々奮闘する。
宝塚歌劇団の上演作品は、座付き作家が芝居からショーまですべての脚本を書き、演出している。
柴田侑宏、谷正純、木村信司、上田久美子、正塚晴彦、小池修一郎、児玉明子……。
新作を次々に提供する座付き作家は、世界各国のミュージカルや映画の翻案、小説、漫画などを原作とした作品、他ジャンルとのコラボレーション、そして完全オリジナルの作品まで、幅広いエンターテインメントを作り出している。男役・娘役トップや注目の生徒たちとともに作品としての面白さを追求し続ける作家の奮闘が、宝塚歌劇の長い歴史を支えているのだ。
本書は、贔屓(推し)を中心に観劇してきた著者が“推し座付き作家”たちを紹介し、作品の特徴、トップの魅力を引き出す演出、「最推し作品」や「さらに味わうポイント」も解説。“縁の下の力持ち”にスポットを当てる。
宝塚を長年楽しんでいるファンにとっては観劇の新たなスパイスになり、新規ファンにとっても理解を一段と深める道標になる「もう一つの」ガイド本。
内容説明
10歳のころから宝塚を観劇してきた著者が“推し座付き作家”たちを紹介し、作品の特徴、トップの魅力を引き出す演出、「最推し作品」や「さらに味わうポイント」も解説して“縁の下の力持ち”にスポットを当てる。宝塚を長年楽しんでいるファンにとっては観劇の新たなスパイスになり、新規ファンにとっても理解を一段と深める道標になる「もう一つの」ガイド本。
目次
第1章 座付き側から宝塚を読む(柴田侑宏―初めての「余韻」を読む;谷正純―死ぬほど、生き倒す;木村信司―Mr.Moonlight;上田久美子―編集者;小柳奈穂子―白馬 ほか)
第2章 「宝塚」という特殊な世界(“異常性”の自覚と許容―世界一メジャーなニッチカルチャーの基礎知識;娘役とは―処遇に向けられる現代的な批判;男役とは―おこりといま、ファンと劇団と座付き作家とで作る仮想ジェンダー;「贔屓」って何?―「「推し」って言わないで」は排他的?;なぜ座付き作家を推すのか―いまの自分以上の可能性を探して)
著者等紹介
七島周子[ナナシマシュウコ]
1986年、福岡県生まれ。立命館大学文学部卒業。日本放送協会大分放送局営業部勤務を経て美容専門出版社・髪書房に入社。美容師向けの技術・デザイン書や美容室経営者向けの経営書の編集者として経験を積む。現在は同社編集とライティング職の業務のほか、美容・経営・カルチャー系メディアを中心に編集・ライターとしても活動中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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