幻の万博―紀元二千六百年をめぐる博覧会のポリティクス

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幻の万博―紀元二千六百年をめぐる博覧会のポリティクス

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  • サイズ 46判/ページ数 298p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784787274144
  • NDC分類 606.9
  • Cコード C0070

出版社内容情報

1940年、東京オリンピックとともに開催が計画され、総合芸術の一大イベントだった紀元二千六百年記念万国博覧会。日中戦争の激化に伴って、オリンピックともども実質的な中止に追い込まれた「幻の万博」は、いったい何を目指していたのだろうか。



紀元二千六百年の奉祝行事だった「幻の万博」は、海外の多くの参加国や来場者を見込み、教育や産業振興はもちろん、当時の実験的な芸術や新しいメディアを数多く披露しようとしていた。芸術やアトラクションを通じて、国内外へのプロパガンダを企図していたのである。



同時代のパリ万博やローマ万博と比較し、満州国美術展覧会や満州映画協会との関連も調査して、戦争と抜きがたい関係性にあった「幻の芸術の祭典」の実態に迫る初の研究書。

はじめに――幻の紀元二千六百年記念万国博覧会 暮沢剛巳



第1章 幻の紀元二千六百年記念万博――開催計画の概要とその背景 暮沢剛巳

 1 鈴木俊一の夢

 2 東京オリンピック――もう一つの奉祝行事

 3 事業計画の概要

 4 万博の会場計画、交通計画、出品計画――広報・宣伝態勢

 5 漂う暗雲――日中戦争開戦

 6 万博の「延期」とオリンピックの「返上」

 7 「延期」後の万博



第2章 肇国記念館と美術館――紀元二千六百年記念万博の展示計画 暮沢剛巳

 1 紀元二千六百年記念万博の展示計画

 2 肇国記念館

 3 肇国記念館での「国史」の展示

 4 美術館の展示計画

 5 日名子実三と八紘一宇の塔



第3章 プレ・イベントからみる幻の万博――横浜復興博とプロパガンダ 江藤光紀

 1 大正・昭和期の博覧会ブーム

 2 復興記念横浜大博覧会――宣伝とイベント

 3 博覧会を成り立たせるもの――メディア・動員・都市

 4 万博とプロパガンダ

 5 プレ・イベントとメディアが醸成する空気

 6 動きだしたイベント企画

 7 国威発揚と消費のはざまで



第4章 パリに出現したナチのショーウインドー――一九三七年パリ万博へのドイツ出展 江藤光紀

 1 『四大元素』

 2 「巴里通信」

 3 「文化による友好」というまやかし

 4 ドイツ館とその展示内容

 5 そのほかの展示や催し

 6 総統の建築のモデル――党大会ゲレンデ

 7 光のスペクタクル

 8 ゲルマニア計画とその影響

 9 ナチ建築が表象したもの



第5章 幻のなかの経験――ローマ万博の展示空間 鯖江秀樹

 1 ローマ万博の歴史――戦争と平和の交錯

 2 ローマ万博という場――会場プラン、恒久建築、パビリオン

 3 ローマ万博の内部空間――「イタリア文明展」の再構成



第6章 一九三七年パリ万博への日本の参加とその背景 寺本敬子

 1 国際博覧会条約と一九三七年パリ万博

 2 日本の参加経緯

 3 日本の出品方針

 4 フランスの評価

 5 一九四〇年日本万博の開催に向けた博覧会国際事務局(BIE)との交渉

 6 フランス外務省と駐仏日本大使館の交渉

 7 日本万博への参加招請

 8 最後の交渉

 9 日本の批准と一九七〇年大阪万博



第7章 万博という代理戦争――植民地表象を中心に 江藤光紀

 1 博覧会の植民地パビリオン

 2 万博とコロニアリズム

 3 万博とツーリズム

 4 招請活動の裏側で――外交かけひき

 5 奉祝イベントと最新メディア

 6 建国神話のユーフォリア

 7 近代の超克という虚構



第8章 満州で考える――人工国家・満州国の実験に探る紀元二千六百年記念万博の痕跡 暮沢剛巳

 1 大連――租界のなかの満州

 2 大連と博覧会

 3 長春――城塞都市から人工都市へ

 4 満州国美術展覧会

 5 満映と甘粕正彦

 6 大東亜建設大博覧会

 7 ハルビン――満州北部の人工都市

 8 大東亜戦争完遂哈爾浜大博覧会



おわりに 暮沢剛巳

暮沢 剛巳[クレサワ タケミ]
著・文・その他

江藤 光紀[エトウ ミツノリ]
著・文・その他

鯖江 秀樹[サバエ ヒデキ]
著・文・その他

寺本 敬子[テラモト ノリコ]
著・文・その他

内容説明

一九四〇年、東京オリンピックとともに開催が計画され、戦争の激化で中止になった紀元二千六百年記念万国博覧会。この「幻の万博」はいったい何を目指していたのか。同時代の海外の万博とも比較して、戦争と抜きがたい関係性にあった幻の芸術の祭典の実態を掘り起こす。

目次

はじめに―幻の紀元二千六百年記念万国博覧会
第1章 幻の紀元二千六百年記念万博―開催計画の概要とその背景
第2章 肇国記念館と美術館―紀元二千六百年記念万博の展示計画
第3章 プレ・イベントからみる幻の万博―横浜復興博とプロパガンダ
第4章 パリに出現したナチのショーウインドー―一九三七年パリ万博へのドイツ出展
第5章 幻のなかの経験―ローマ万博の展示空間
第6章 一九三七年パリ万博への日本の参加とその背景
第7章 万博という代理戦争―植民地表象を中心に
第8章 満州で考える―人工国家・満州国の実験に探る紀元二千六百年記念万博の痕跡

著者等紹介

暮沢剛巳[クレサワタケミ]
東京工科大学デザイン学部教授。専攻は20世紀美術、デザイン研究

江藤光紀[エトウミツノリ]
筑波大学人文社会系准教授。専攻は近現代の芸術論、音楽評論

鯖江秀樹[サバエヒデキ]
京都精華大学芸術学部准教授。専攻はイタリア近代芸術史、表象文化論

寺本敬子[テラモトノリコ]
跡見学園女子大学文学部専任講師。専攻はフランス近代史、日仏交流史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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スプリント

9
戦争のため開催されなかった東京万博。幻の東京万博のチケットで後年の大阪万博は入場できたそうですが、使わずに保存しておけばかなりの価値がでているんでしょうね。国威向上のための万博開催に向けた政財界の取り組みを知ることができます。2018/10/30

onepei

2
文化と時勢というのは深い関係にあると感じた2018/11/07

まんたろう

1
戦争の激化で頓挫した1940年の紀元二千六百年記念万国博覧会を、計画だったり、前後の国内外の万博やイベントとの比較で多角的に分析し、幻の祭典の実態に迫る本。 ‪愛・地球博行ってないのもあって万博未体験のため、万博に関しては本来の持つ意味よりも、フィクションの中に出てくる良き昭和を懐かしむ装置って認識が‬拭えないのだけど、イメージをアップデートできたと思う。 国と政治と文化の関係もだけど、第3章の宝塚線の話や、第5章のローマ万博の「気分」を味わうなど、体験型消費の話が印象に残った。2019/06/16

Sensyuraku

1
紀元2600年に合わせて行われるはずだった東京万博と、同時代の各国の博覧会についての本。満鉄・満映もあるよ!ナショナリズム高揚とプロパガンダの世界である万博を成立させた技術とか時代背景とかについて語ってる。大阪万博に幻の東京万博入場券でも入れたってのは何かで読んだ覚えがあったが、実際の建築としては勝鬨橋しか作ってなかったのね。あと満州、台湾、朝鮮の植民地パビリオンとそれぞれの土地での博覧会についてが興味深かった。2018/10/11

zikisuzuki

0
日中戦争の拡大で中止になった東京万博。その実態を追うことで今回大阪で再度開かれることになった万博の意味も考える事が出来た。様々な思惑がからんだ展示物が諸外国の評価を受けない事、民間の努力も国の都合には敵わないことなど色々分かる。勝どき橋が唯一の遺構で、当時販売された入場券が1970年の大阪万博で有効になったことなど初めて知った。2018/12/08

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