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出版社内容情報
体が包まれる荘重な響き、浮き立つような軽快なリズム、意識を高揚させる音色、演奏に生命力を与える音響――太鼓は音楽や行事など、生活の節目節目で接している。
音楽の授業で、運動会の行進で、太鼓は欠かせない。和太鼓を汗をしたたらせながらたたく魅力を愛するグループも各地で活躍している。オーケストラの演奏では全体を引き締めている。
太鼓は、ヨーロッパでは古くはもっぱら民俗音楽や軍隊で使われてきた。日本でも陣太鼓や時太鼓などの合図として使われてきたが、それだけでなく宗教行事の場でも多用されてきた。仏教でも神道でも太鼓を使い、僧侶や神職などの宗教者自身が太鼓を打つことさえある。日本だけではなく、インドやチベット、中国をはじめとするアジアの国々では、宗教や祭や芸能で太鼓が活躍する。
アイルランド、中欧、インド、ブータンを飛び回って音楽学と民族芸能学の視点から調査を重ねた成果を、多数の図版・写真・口太鼓とともに解説する。
内容説明
太鼓は、ヨーロッパでは古くはもっぱら民俗音楽や軍隊で使われてきた。日本やインド、ブータンをはじめとするアジアの国々でも、太鼓は合図として使われてきたが、それだけでなく宗教行事の場でも多用され、宗教者自身が太鼓を打つことさえある。アイルランド、中欧、トルコ、インド、ブータンの太鼓をフィールドワークし、現地の写真や口太鼓の楽譜も所収して太鼓ワールドを描き出す。
目次
第1章 アイルランドの枠太鼓バウロン
第2章 バウロンの謎
第3章 太鼓を歌おう―唱歌で学ぶ
第4章 オスマンの戦争と平和の太鼓
第5章 南インド、ケーララの太鼓―壺型太鼓ミラーヴと音高可変太鼓イダッキャ
第6章 南インド、ケーララの蛇神儀礼―サルパ・トゥッラルと壺型弦楽器
第7章 ブータンの仏教仮面舞踊チャムにおける太鼓の機能―瞑想とアトリビューション
著者等紹介
山本宏子[ヤマモトヒロコ]
東京国立文化財研究所芸能部調査員などを経て、岡山大学教授、兵庫教育大学大学院連合学校教育学研究科(博士課程)教授(兼職)。芸術修士(武蔵野音楽大学)、文学博士(大阪大学)。日本やアジアの祭り・芸能・音楽を対象に、民族音楽学・文化人類学の視点から研究している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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