内容説明
「映画以前」に日本に存在した特異なプロジェクション・メディアである写し絵や幻燈。早稲田大学坪内博士記念演劇博物館が所蔵するコレクションは3,000点近くにおよぶ。そこから厳選した写し絵や幻燈、マジック・ランタンの図版をフルカラーで所収し、古くて新しいメディアを堪能する。
目次
第1部 写し絵(前説;舌出し三番叟 ほか)
第2部 幻燈1「教育」(名所;紀行・風俗 ほか)
第3部 幻燈2「娯楽」(忠臣蔵;仇討物 ほか)
第4部 マジック・ランタン(写真家と子ども;画家と楽士 ほか)
著者等紹介
土屋紳一[ツチヤシンイチ]
早稲田大学坪内博士記念演劇博物館デジタルアーカイブ室。アーキビスト、写真芸術家。岐阜県立国際情報科学芸術アカデミー(IAMAS)卒業、デュッセルドルフ芸術大学写真科、トーマス・ルフからマイスターシューラー取得。現代メディアと写真の可能性を模索する作品を国内外で発表
大久保遼[オオクボリョウ]
東京藝術大学社会連携センター教育研究助手、早稲田大学坪内博士記念演劇博物館招聘研究員。専攻はメディア論、社会学、映像文化史
遠藤みゆき[エンドウミユキ]
早稲田大学文学研究科博士後期課程。専攻は近現代美術史、写真史、視覚文化史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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takao
1
ふむ2022/08/05
hobby no book
0
どちらかというとビジュアルを楽しむような感覚で。2016/04/17
保山ひャン
0
写し絵、幻燈、マジックランタン。細馬宏通さんが幻燈会の終わりに投影される花輪車をクロマトロープのことと指摘されていた。錦影絵の上映で見たことがあるが、役割としてはワヤンの葉っぱカヨナンみたいなものかな、と思った。また、8ミリフィルムの映写機を手持ちで投影砲のように駆使するパフォーマンスを見たことがあり、随分と感心したものだが、幻燈の風呂(投影装置)を手持ちで操作する伝統の技だったのか、と今になって気づいた。幻燈資料の図版多数で楽しめた一冊。2018/11/01