内容説明
サックスやトランペットによる軽快な音色が人々の心を躍らせる吹奏楽。明治期に軍楽隊として発展し、大正・昭和期には学校教育や職場など、プロ・アマチュアの垣根を超えて社会に広がっていった歩みをたどる。吹奏楽曲創作の歴史や軍楽隊の変遷などの基礎知識、ポピュラー音楽への影響などコラムもためになる、吹奏楽の過去といまがわかる入門書。
目次
序章 吹奏楽の近現代史
第1章 多様化する吹奏楽―三越少年音楽隊の活動と新たな音楽文化の形成
第2章 スクールバンドと吹奏楽の普及
第3章 「職場の吹奏楽」の誕生と展開
第4章 精神生活への「社会政策」としての吹奏楽の誕生―一九三〇年代の青年とイベントを手がかりに
第5章 吹奏楽の戦後と現在
概論 吹奏楽曲創作の歴史
概論 日本の吹奏楽と軍楽隊の変遷―黎明期から戦後まで
著者等紹介
戸ノ下達也[トノシタタツヤ]
1963年、東京都生まれ。洋楽文化史研究会代表幹事。専攻は近・現代日本音楽史。演奏会の企画・プロデュースにも注力している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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