内容説明
『幻想交響曲』のベルリオーズのウイットに富んだ音楽批評は、現在もなお新鮮な輝きを放っている。いま、天才作曲家の内的世界と当時の音楽事情が幕を開ける。
目次
音楽のグロテスク(ニ短調の交響曲をヘ短調で演奏する権利;王冠に輝いた名手 ほか)
国際親善の書簡(ある田舎者の慎重さと聡明さ―アレクサンドルのオルガン・メロディウム;トロンペット・マリーン、サクソフォーン―管弦楽法の学者たち ほか)
旅―科学的な書簡(プロンビエールとバーデン(第一の手紙)
第二の手紙 ほか)
哲学的な書簡(A・M・エラ氏(ロンドン音楽連盟の長)にあてた手紙
新人歌手―オペラ座支配人の絶対的支配 ほか)
フランスの旅―アカデミックな書簡(自由なアカデミー会員、M・某氏へ;第二の手紙 ほか)
著者等紹介
ベルリオーズ,エクトル[ベルリオーズ,エクトル][Berlioz,Hector]
19世紀ロマン派を代表するフランスの作曲家、指揮者、そして音楽評論家。1803年にフランス南部、ラ・コート・サンタンドレに生まれ、69年にパリで65年の生涯を閉じる
森佳子[モリヨシコ]
新潟県生まれ。国立音楽大学楽理学科卒。パリ第四大学(ソルボンヌ)修士課程(音楽学)、パリ・スコラ・カントルム和声対位法科修了。公立館職員を経て、現在日本大学非常勤講師、早稲田大学演劇博物館客員研究員。専門は17‐19世紀のフランスの音楽劇(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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