イタリア、旅する心―大正教養世代がみた都市と美術

イタリア、旅する心―大正教養世代がみた都市と美術

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  • サイズ B6判/ページ数 399,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784787271969
  • NDC分類 281.04
  • Cコード C0070

出版社内容情報

白樺派や教養派など、大正デモクラシーを謳歌した知識人たちがイタリアの各地を旅し留学したのはなぜか? ルネサンス美術にふれ、街の空気に自由を学び、神学を間近にみて西洋と日本を比較対照した彼らの精神の軌跡を、膨大な史料を精読してたどる。

序章 フィレンツェ、一九二四年秋――児島喜久雄とその時代

第1章 明治人たちのイタリア
  押し花とフランチェスコ――姉崎正治
  牧師、増長す――山田寅之助

第2章 美術史家たちのイタリア
  花の都の春を謳う――澤木四方吉
  望みの青空の下――團伊能
  太陽を慕う者――矢代幸雄
  バロックの面白み――板垣鷹穂

第3章 白樺派のイタリア
  ローマの画学生――有島生馬
  兄と弟の「旅する心」――有島武郎と生馬
  古典へ――郡虎彦
  子爵、ドゥーチェと会う――三島章道
  初めての洋服――武者小路実篤
  白樺ヨーロッパ旅行団――志賀直哉と柳宗悦
  老境の味わい――長与善郎

第4章 大正教養派のイタリア
  一人旅の視線――阿部次郎
  彫刻にラヴ――小宮豊隆
  シチリアの握り飯油揚げ――安倍能成
  写真で見た名画――和辻哲郎

第5章 ポスト漱石世代のイタリア
  闘う神父――岩下壮一
  神と法学――田中耕太郎と大澤章
  ボッティチェッリが通る――柳澤健
  アッシジの神学者夫妻――佐野勝也

終章 大正教養世代

目次

序章 フィレンツェ、一九二四年秋―児島喜久雄とその時代
第1章 明治人たちのイタリア
第2章 美術史家たちのイタリア
第3章 白樺派のイタリア
第4章 大正教養派のイタリア
第5章 ポスト漱石世代のイタリア
終章 大正教養世代と戦後の「心」

著者等紹介

末永航[スエナガコウ]
1955年、神戸市生まれ。学習院大学大学院博士後期課程退学。広島女学院大学生活科学部助教授。専攻は美術史
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。