恐怖の臨界―ホラーの政治学

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恐怖の臨界―ホラーの政治学

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  • サイズ B6判/ページ数 209,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784787270788
  • NDC分類 904
  • Cコード C0074

出版社内容情報

ゴシック小説の登場以来200年のホラーの歴史は、「恐怖・脅威にさらされた人間」=「犠牲者」という表象をとおして、個人・身体・社会生活に対する権力作用を浮き彫りにした──。恐怖と快楽、欲望と抑圧の理論的臨界点をさぐる。

1 ホラー・ジャンルとその批評家たち
 (1)倫理的パニックとホラーの政治学
 (2)ホラーの精神分析的理論
 (3)闘争の場としての文化

2 ゴシック小説
 (1)ゴシック小説におけるジェンダーと権力
 (2)三人のゴシック作家たち――ホラス・ウォルポール、アン・ラドクリフ、マシュー・グレゴリー・ルイス
 (3)フランケンシュタインにおける科学、ジェンダー、反乱

3 アメリカの悪夢――モダニティとアメリカン・ルネッサンス
 (1)ロマンスの理論――アメリカン・ルネッサンスの規範(キャノン)化におけるホラーと歴史の否定
 (2)エドガー・アラン・ポーと近代化にたいする反動
 (3)ナサニエル・ホーソーンと歴史の矛盾

4 後期ヴィクトリア朝的想像力の野獣
 (1)ホラー・ジャンルの復活
 (2)ジキル博士、ハイド氏と十九世紀後半のブルジョワ倫理のジレンマ
 (3)ブルジョアの血を干上がらせろ――『ドラキュラ』と独占資本主義の恐怖

5 ホラー映画の出現
 (1)ホラー映画の創造
 (2)ブラウニング、ホエールとユニヴァーサル・スタジオ
 (3)ヴァル・リュート

内容説明

ゴシック小説の登場以来200年のホラーの歴史は、「恐怖・脅威にさらされた人間」すなわち「犠牲者」という表象をとおして個人・身体・社会生活にたいする権力作用を浮き彫りにする歴史だった―恐怖と快楽の、欲望と抑圧の理論的臨界点をさぐる。

目次

第1章 ホラー・ジャンルとその批評家たち
第2章 ゴシック小説
第3章 アメリカの悪夢―モダニティとアメリカン・ルネッサンス
第4章 後期ヴィクトリア朝的想像力の野獣
第5章 ホラー映画の出現
第6章 フォーディストの恐怖―エイリアン的存在と合理的支配
第7章 ポストフォーディズム、ポストモダニズムとパラノイア―現代文化におけるホラー・ジャンルの支配

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