内容説明
二〇二〇東京オリンピックはスポーツ界や日本社会にどのような影響を与えたのか。大会の理念、政治、インフラ、都市、ボランティア、新しい競技、オリパラ教育、ジェンダーなどの価値観の変容―。東京大会の個別具体な事例を検証して、正負両面の遺産を多角的に分析する。
目次
東京大会は何を生んだのか
第1部 メガイベントとしてのオリンピック(東京大会開催の経緯と構造的な諸問題;メガイベント(活用)が生み出す課題と可能性
「記憶と評価」からみた東京大会
「政治的レガシー」を考える
イベント・インフラのネットワーク的基盤と都市経済再編)
第2部 スタジアムと都市(東京大会の開催で、観光分野はどうなったのか;新競技場の建設と後利用の課題;仮設競技会場は、東京という街にふさわしかったのか;開催都市のバリアフリー―変容するバリアフリー概念)
第3部 ソフトレガシー(東京大会の「ボランティアレガシー」は残るのか;開催地域が生み出した遺産―世田谷区のホストタウン事業と「うままち」の取り組み;「幻の復興五輪」と「B級被災地」―東北の地から、「復興五輪」を語り直す;ニュースポーツの採用がもたらしたもの)
第4部 価値の変容/社会の変化(スポーツ組織の取り組みから「ジェンダー平等」を問う;多様性と調和―LGBTQ+の権利運動とプライドハウス東京コンソーシアム;オリパラ教育の展開;二度目の「東京オリンピック」はどのように記憶されていくのか―公式記録映画『東京2020オリンピック SIDE:A/SIDE:B』が描いているもの)
著者等紹介
石坂友司[イシザカユウジ]
奈良女子大学生活環境学部教授。専攻はスポーツ社会学、歴史社会学
小澤考人[オザワタカト]
東海大学観光学部教授。専攻は観光社会学、文化社会学
金子史弥[カネコフミヒロ]
立命館大学産業社会学部准教授。専攻はスポーツ社会学、スポーツ政策論
山口理恵子[ヤマグチリエコ]
城西大学経営学部教授。専攻はスポーツとジェンダー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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