青弓社ライブラリー<br> ケアする声のメディア―ホスピタルラジオという希望

個数:
電子版価格
¥1,980
  • 電子版あり

青弓社ライブラリー
ケアする声のメディア―ホスピタルラジオという希望

  • ウェブストアに2冊在庫がございます。(2025年07月15日 21時25分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●3Dセキュア導入とクレジットカードによるお支払いについて
    ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 46判/ページ数 232p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784787235350
  • NDC分類 699
  • Cコード C0336

内容説明

病院内の小さなスタジオで放送されるホスピタルラジオは、声のメディアとしてどのようにケアの役割を担っているのか。イギリスの歴史や日本の病院の実践などから、音声メディアを介して社会の周縁を生きる人々を包摂する可能性やケアのコミュニケーションを展望する。

目次

序章 ケアするラジオ(閉鎖空間としての病院;ホスピタルラジオとの出合い;話題になった『病院ラジオ』―サンドウィッチマンと病棟の人たち;ケアの倫理;ケアのコミュニケーション;ホスピタルラジオ研究の射程;ケアメディアとしてのラジオと声のコンテンツ;本書の構成)
第1章 「声のコンテンツ」を介したコミュニケーション(寄り添う音声―孤独の緩和、充実した一人の時間;想像される他者の世界;音でデザインする生活―社会とつながる音声のコミュニケーション;パーソナリティーとリスナーのパラソーシャルな関係;「承認」のコミュニケーション;ラジオとコミュニティ;リクエストとメッセージ;「声」の共生に向けて)
第2章 イギリスでのホスピタルラジオの歴史―放送空間を自作する快楽(イギリスのラジオ放送の誕生;第二次世界大戦後のホスピタルラジオ;ケーブルラジオとホスピタルラジオ;ホスピタルラジオ・サウザンプトンの歴史;ヨーロッパの自由ラジオ;新たな聴取システム―Patient LineとHospedia;ケアされるのは誰か)
第3章 イギリスのホスピタルラジオの現在(ホスピタルラジオの運営;ホスピタルラジオの効能;病院と地域をつなげるラジオ―ウィンチェスター・ラジオの挑戦;イギリスホスピタルラジオのこれから)
第4章 病院ラジオを立ち上げる―藤田医科大学「フジタイム」を例に(院内ラジオ「フジタイム」の誕生;「フジタイム」の三年間;病院にとっての効果;患者とのコミュニケーション;日本の院内ラジオの可能性と課題)
第5章 孤立を防ぐ小さなラジオ―二つの実践から(高齢者施設での実験ラジオ;「語る」というケアのかたち―生きづらさを伝えるコミュニティラジオ;ケアするコミュニティFM構想)
第6章 声のコンテンツとケア(“対話”という根源的ケアの重要性;応答という「救済」―ナースコールとしてのホスピタルラジオ;リクエスト―見えない他者との連帯;メッセージ―未来に向けたセルフ・ナラティブの構築;新たな自己物語を構築するための“対話”;ケアしあうナラティブ;ケアされるボランティア;第三者による社会的処方―非職業・非家族としてのケア)
終章 再び、これからのラジオ

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ネギっ子gen

48
【ホスピタルラジオは、声のメディアとしてどのようにケアの役割を担っているのか】あしぶえさんのレビューで本書を教えられ――。英国の歴史や日本の病院の実践などから、ケアのコミュニケーションを展望する書。<メディアを使って、孤独を感じる人々、排除されがちな人々を、どのようにケアできるのかという問題意識に基づき、高齢者施設や、地域社会で多くの人々が出入りしないような福祉事業所の施設、あるいは自室にとどまる人々へと対象の範囲を広げ、互いにケアし合える状況をメディアがどのように設定できるのかを問うことになる>と。⇒2024/07/02

マカロニ マカロン

17
個人の感想です:B+。読み友さんから頂戴した本。ホスピタルラジオと言う概念を知らず、TV録画でサンドさんの『病院ラジオ』も見た。英国から始まった試みで日本でも2019年に藤田医科大学病院で「フジタイム」を開始。「なんとなく、答えなんかいらないから、誰かにいまの気持ちをわかってほしい。誰かとつながっていたい」というコンセプト。私も入院していた期間、よくラジオを聞いた。病院内ラジオのように同じ境遇の人同士でリクエスト曲やメッセージを流すというのは、患者、家族、医療関係者に寄り添ってくれるところが良いと思った2024/09/19

まゆみ

6
ニッポン放送で「あなたが認めたくないものは何ですか?どんなに辛くともそれを認めれば道はひらけます。」とリスナーに伝え続けている人生相談の番組を思い浮かべました。小さなコミュニティの中のラジオコンテンツではないけれど、著者の言うところの、一人で考えていると負のスパイラルに陥りがちな悩みや愚痴を同じような経験をしたことがある誰かに聞いてもらう、あるいは他の人の経験談を聞いて悩んでいるのは自分だけではないと感じて状況の新たな捉え方を知ることで心が落ち着く。メディアの中でもラジオは、距離感の心地よさがあるのかな。2024/11/27

ちーこ

2
人は少し距離のある関係の方が、自立を促し、孤独を癒すんじゃないかと思う。自分に内在している問題を一人で抱えるのは、やはりツライ。しかし、家族のような近い存在では要らぬ感情がでてきてしまう。自分とは少し離れた場所にいて、でも、信頼できる関係があるというのは、社会を明るく住みやすくする近道だと思う。2024/09/15

takao

2
ふむ2024/08/22

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/21827723
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。

最近チェックした商品