社会的養護の社会学―家庭と施設の間にたたずむ子どもたち

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社会的養護の社会学―家庭と施設の間にたたずむ子どもたち

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  • サイズ 46判/ページ数 236p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784787235244
  • NDC分類 369.43
  • Cコード C0036

出版社内容情報

近年、児童虐待が社会問題化している一方で、社会的養護のもとで暮らす子どもへの支援も注目を集めている。これまで援助の「あるべき姿」などを中心に議論されてきたが、現場ではどのような困難が経験され、施設のありようをめぐって何が問題とされているのか。



本書では、児童養護施設や母子生活支援施設、里親などを対象に、各施設のフィールドワークを積み重ね、関連する政策文書や史料を丹念に読み込む。それらをとおして、児童養護施設で求められる「家庭」のあり方、施設で過ごす子どもや職員が抱える葛藤、愛着概念の変容、発達障害と施設の関係性、母親という規範などを浮き彫りにする。



医療、教育、ジェンダーなどの多角的な視点から、子どもを養護する現場や制度が抱える規範や規律を照射して、「家族・家庭」と「施設の専門性」の間に生じるジレンマを明らかにする。

内容説明

児童養護施設や母子生活支援施設、里親などの子どもを養護する現場や制度が抱える様々な規範を、医療・教育・ジェンダーなどの多角的な視点から浮き彫りにして、「家族・家庭」と「施設の専門性」の間に生じるジレンマや子どもが直面する困難を明らかにする。

目次

序章 「社会的養護の社会学」のインプリケーション
第1部 社会的養護と「家庭」(母性的養育の剥奪論/愛着理論の再構築と里親委託―一九七〇‐二〇〇〇年代の里親関連専門誌の分析から;社会的養護政策での「家庭的」の意味とその論理―二〇〇〇年代以降の政策関連資料から;児童養護施設が「家庭的」であること―中規模施設と地域小規模施設の比較から)
第2部 子どもの教育体制と施設内規律(児童養護施設で暮らす子どもたちの“仲間”と“友人”―施設と学校でともに生きるということ;児童養護施設の職員は子どもの医療化とどう向き合ったのか;母子生活支援施設の母親規範を問う―介入手段としての生活の決まりに着目して)
終章 二〇〇〇年代以降の社会的養護と社会規範・専門概念・ネットワーク

著者等紹介

土屋敦[ツチヤアツシ]
1977年、神奈川県生まれ。関西大学社会学部教授。専攻は福祉社会学、家族社会学、子ども社会学

藤間公太[トウマコウタ]
1986年、福岡県生まれ。京都大学大学院教育学研究科准教授。専攻は家族社会学、福祉社会学、教育社会学

野崎祐人[ノザキユウト]
1996年、愛知県生まれ。京都大学大学院人間・環境学研究科博士後期課程。専攻は家族社会学、歴史社会学

三品拓人[ミシナタクト]
1989年、岐阜県生まれ。日本学術振興会特別研究員。専攻は家族社会学

宇田智佳[ウダトモカ]
1995年、石川県生まれ。大阪大学大学院人間科学研究科博士後期課程。専攻は教育社会学、家族社会学、子ども社会学

吉田耕平[ヨシダコウヘイ]
1983ねん、徳島県生まれ。東北文教大学人間科学部准教授。専攻は社会福祉学、医療社会学

平安名萌恵[ヘンナモエ]
1994年、沖縄県生まれ。立命館大学大学院一貫制博士課程、日本学術振興会特別研究員。専攻は家族社会学、オキ罠学、ジェンダー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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てくてく

6
児童養護施設において、施設<家庭、もしくは家庭的な小規模施設 と方針転換が行われているが、そこで頻出するようになる母性的養育、愛着理論、あるいは「家庭的」とは何なのか、どのような文脈から登場するようになったのか等を考察した論文集。フィールドワークを通じた「家庭的」なるものの考察を行った第1部第3章の論文が個人的な関心と合致していたこともあって勉強になった。その他、施設における投薬の問題に関連して第2部第5章の論文も学ぶところが多かった。参考文献に挙げられていたものを入手しようと思う。2024/01/12

ぷほは

5
2部構成で前半の言説分析から後半は長期のフィールドワークを通じた現代の課題を浮かび上がらせる論文が配置される。ADHDや愛着障害が急に言われ出す風潮はなんとなく感じていたが、機関誌などの資料でも80年代まではほぼ言及が無かったというのは知らなかったし、向精神薬による暴力的なしつけの不在が人権意識の変容から周到に跡付けられていくプロセスはかなり迫力があった。また、施設の風呂場やドレッシングの大きさといったミクロな日常的事象が、いかに子どもの未来に影響するかについての語りの取り出し方の繊細さにも舌を巻いた。2023/09/29

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