“ハイブリッドな親子”の社会学―血縁・家族へのこだわりを解きほぐす

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“ハイブリッドな親子”の社会学―血縁・家族へのこだわりを解きほぐす

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  • サイズ B6判/ページ数 200p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784787234070
  • NDC分類 361.63
  • Cコード C0036

出版社内容情報

映画『そして父になる』が描いたように、私たちは血縁の有無や「こうあるべき」という規範によって「家族」を自明視し、それに強くこだわりもしている。憲法24条の改正をめぐる議論もこの延長線上にあるといえるだろう。



だが、生みの親と育ての親が異なったり、「他人」同士が生活をともにしたりと、親子関係の実態は多様であり、「育児の社会化」も近年盛んに議論されている。



代理出産、特別養子制度、里親、児童養護施設といった事例から、多様化し複雑化する昨今の〈親子〉事情を丁寧に腑分けして紹介し、それぞれの現状と問題点を指摘する。血縁や実親子だけを軸に家族を考えていくことの弊害を明らかにして、ハイブリッドな親子関係がもつ可能性を描き出す。

はじめに 野辺陽子/松木洋人



序章 「育児の社会化」を再構想する――実子主義と「ハイブリッドな親子関係」 松木洋人

 1 文化としての実子主義/歴史のなかの実子主義

 2 「育児の社会化」を再構想する――実子主義×家族主義の四象限

 3 三つのオプションのなかの実子主義と家族主義

 4 何が「育児の社会化」を阻むのか



第1章 代理出産における親子・血縁 日比野由利

 1 代理出産の歴史――体外受精を用いた代理出産の登場と母子関係の変化

 2 商業的代理出産と生殖ツーリズム

 3 依頼者のための妊娠・出産

 4 他人の受精卵

 5 生物学的なつながりの優位

 6 エージェントの介入と依頼者による解除

 7 棄てられる子ども

 8 依頼女性――自分の卵子と第三者の卵子

 9 ゲイカップルの依頼者



第2章 特別養子制度の立法過程からみる親子観――「実親子」と「血縁」をめぐるポリティクス 野辺陽子

 1 特別養子制度の親子観

 2 特別養子制度の立法の経緯と背景

 3 立法の論点:1――養親子の表象:戸籍の記載をめぐる議論

 4 立法の論点:2――実親子の法律関係をめぐる議論

 5 「実親子」と「血縁」をめぐるポリティクス



第3章 「家族」のリスクと里親養育――「普通の家庭」というフィクション 和泉広恵

 1 里親制度の変遷

 2 被支援者としての「里親」の構築

 3 「家族」からみる里親制度

 4 「親」の役割と子どもの利益



第4章 「施設養護」での育児規範の「理想形の上昇」――一九六〇年代後半から七〇年代前半を中心に 土屋 敦

 1 「新しい児童問題」の形成

 2 戦後における乳児院と児童養護施設の増加

 3 「施設養護」の子どもたちの出自

 4 「実子家族」への児童福祉の関心の薄さ

 5 「ホスピタリズム(施設病)」問題の形成

 6 一九六〇年代後半から七〇年代前半の「新しい児童問題」の興隆

 7 「育児の社会化」の四象限のなかの「施設養護」の現在的展開



終章 〈ハイブリッド〉性からみる「ハイブリッドな親子」のゆくえ――融合・反転・競合 野辺陽子

 1 融合――「親子」の要素の分節/接合と解釈の政治

 2 反転

 3 競合――親子の序列化



あとがき

野辺 陽子[ノベ ヨウコ]
1970年、千葉県生まれ。高知県立大学地域教育研究センター講師。専攻は家族社会学、アイデンティティ論、マイノリティ研究。共著に『グローバル化時代における生殖技術と家族形成』(日本評論社)、論文に「非血縁親子における「親の複数性・多元性」の課題」(「比較家族史研究」第29号)など。

松木 洋人[マツキ ヒロト]
1978年、兵庫県生まれ。大阪市立大学大学院生活科学研究科准教授。専攻は家族社会学。著書に『子育て支援の社会学』(新泉社)、共著に『越境する家族社会学』(学文社)など。

日比野 由利[ヒビノ ユリ]
1973年、京都府生まれ。金沢大学大学院医薬保健研究域医学系助教。専攻は社会学、生命倫理学。著書に『ルポ 生殖ビジネス』(朝日新聞出版)、編著書に『グローバル化時代における生殖技術と家族形成』(日本評論社)など。

和泉 広恵[イズミ ヒロエ]
1972年、京都府生まれ。日本女子大学人間社会学部准教授。専攻は家族社会学、福祉社会学、親子関係。著書に『里親とは何か』(勁草書房)、共著に『コミュニケーションの社会学』(有斐閣)、『現代日本の人間関係』(学文社)など。

土屋 敦[ツチヤ アツシ]
1977年、静岡県生まれ。徳島大学総合科学部社会学研究室准教授。専攻は医療社会学、家族社会学、歴史社会学。著書に『はじき出された子どもたち』(勁草書房)、共著に『子どもと貧困の戦後史』(青弓社)、論文に「母子衛生行政の転換局面における「先天異常児」出生予防政策の興隆」(「三田学会雑誌」第102巻第1号)など。

内容説明

代理出産、特別養子制度、里親、児童養護施設などの事例から、多様化し複雑化する昨今の“親子”事情を丁寧に腑分けして紹介し、それぞれの現状と問題点を指摘する。血縁や実親子だけを軸に家族を考えることの弊害を明らかにして、ハイブリッドな親子関係がもつ可能性を描き出す。

目次

序章 「育児の社会化」を再構想する―実子主義と「ハイブリッドな親子関係」
第1章 代理出産における親子・血縁
第2章 特別養子制度の立法過程からみる親子観―「実親子」と「血縁」をめぐるポリティクス
第3章 「家族」のリスクと里親養育―「普通の家庭」というフィクション
第4章 「施設養護」での育児規範の「理想形の上昇」―一九六〇年代後半から七〇年代前半を中心に
終章 “ハイブリッド”性からみる「ハイブリッドな親子」のゆくえ―融合・反転・競合

著者等紹介

野辺陽子[ノベヨウコ]
1970年、千葉県生まれ。高知県立大学地域教育研究センター講師。専攻は家族社会学、アイデンティティ論、マイノリティ研究

松木洋人[マツキヒロト]
1978年、兵庫県生まれ。大阪市立大学大学院生活科学研究科准教授。専攻は家族社会学

日比野由利[ヒビノユリ]
1973年、京都府生まれ。金沢大学大学院医薬保健研究域医学系助教。専攻は社会学、生命倫理学

和泉広恵[イズミヒロエ]
1972年、京都府生まれ。日本女子大学人間社会学部准教授。専攻は家族社会学、福祉社会学、親子関係

土屋敦[ツチヤアツシ]
1977年、静岡県生まれ。徳島大学総合科学部社会学研究室准教授。専攻は医療社会学、家族社会学、歴史社会学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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ヒデミン@もも

41
思ってた以上に真面目な内容。『そして父になる』を用いての説明がわかりやすい。2016/12/21

きいち

22
代理出産/特別養子制度/里親/施設擁護それぞれについてのレポートと、松木・自身も養子縁組家族という野辺による「育児の社会化」をめぐる総括からなる(学会大会での発表をもとに書籍化)。「生みの親=育ての親」である自分には実感値をもって考えにくいのでありがたい。『そして父になる』で血縁で子どもが交換された時の違和感を説明してくれ、さらに、生みの親・育ての親を排他的に選ばない新たな結末を提示する松木に感覚的に賛同。血縁主義も家族主義も近代の産物と相対化する考え方は、普通の家族からも肩の力を抜いてくれるものだから。2016/12/11

さんた

3
使ってる単語が難しいので「何言ってんだこれ?」と考え考え読み進む。「コレコレはこうあるべき!」みたいなはっきりした主張があるわけじゃないから、逆に言いたいことがわかりづらかった。私、その道の専門家じゃないし。まぁ、学会のテーマセッションを基に加筆・修正して出された本なので、そもそも一般読者向けではないのだろう。難しかったけど、興味深いテーマだったし、色々考えさせられた。時間をおいて読み直したいと思うけど、もう絶版みたいだし、近所の図書館にもないし、手に取るまでに時間かかるのがネックかな。2020/02/01

vonnel_g

2
代理出産や養子縁組、児童養護施設などの特徴や問題点を通じて子どもが育つ環境としての家族を考察する。不妊治療で苦しんでいる人を見ると「それ養子じゃいかんのかい」と思ってきたのだけれど、そこには実子主義や家族の「あるべき姿」の強固な思い込みが深い闇となって横たわっている。みんなそこから抜け出せればもっと幸せな「家族」が増えるのだけれど。ところで代理出産の章に「若い日本人の富豪が多量の代理母に自分の子供を産ませようとした」という事件に言及していたけれど、あれどうなったんでしょうね。2017/01/14

いとう

1
みんなが家族に縛られる。夫婦も、支援者も、行政・国も。 そのような状態で『家族を越える』というスローガンを達成しようとしても、実の無い表面的な解放になってしまう。 家族を「越える」のではなく、様々な『家族の在り方』をハイブリッドした『ハイブリッドな親子』とは何かを、性、生殖、愛情、養育、同居などのコンテンツで考える。2021/12/06

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