内容説明
女子力、女子会、大人女子、カメラ女子、山ガール、森ガール…。ウェブやマスコミをにぎわせて2000年代に爆発的に広まって定着した「女子」は、少女や女の子、女性などの言葉とは違った意味合いで使われている。生物学的な性差やジェンダーなどの視点からだけでは捉えられないそのような「女子」の実態を、ファッション誌の大人女子、女子写真、オタク女子、働く女性を描く女子マンガなどを具体例にして多角的に観察・紹介する。そして、男性からの性的な視線や社会的な規範から軽やかに抜け出した女性たちが「女子」という言葉を積極的に引き受けて楽しみ、他者とのネットワークを作り上げている状況を、「かわいい」や「萌え」などの視点から分析して新たな女子文化論を提示する。
目次
はじめに いまなぜ女子の時代なのか?
第1章 「女子」の意味作用
第2章 卒業のない女子校―ファッション誌における「女子」
第3章 「かわいい」と女子写真―感覚による世界の新しい捉え方
第4章 「少女マンガ」と「女子マンガ」―女性向けマンガに描かれる「働く女性」のイメージ
第5章 オタクならざる「オタク女子」の登場―オタクイメージの変遷
第6章 女子と鉄道趣味
第7章 K‐POPにはまる「女子」たち―ファン集団から見えるアジア
著者等紹介
馬場伸彦[ババノブヒコ]
甲南女子大学教員。専攻はメディア文化論、日本近代文学、写真論
池田太臣[イケダタイシン]
甲南女子大学教員。専攻は社会学理論、若者文化論、サブカルチャー論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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