目次
第1章 日本の歌謡界におけるテレサ・テンの“愛人”イメージの形成―華人社会における〓(とう)麗君のイメージとの乖離
第2章 日本の多様な韓流文化
第3章 アジア・モダニティ―一九二〇‐三〇年代の中国と日本のポスターに見る「新女性」のイメージ
第4章 日本のラブホテルの変遷―「貸間」名称の変容から
第5章 被害者あるいは加害者?―戦後直後のアニメに見られる女性イメージと戦後社会新秩序の構築
第6章 ダッチワイフと「空気人形」
著者等紹介
谷川建司[タニカワタケシ]
1962年生まれ、早稲田大学政治経済学術院客員教授。専攻は映画史、大衆文化研究
王向華[オウコウカ]
1963年生まれ、香港大学外国語文化学院学院主任。専攻は日本企業と日本流行文化のグローバリゼーション
呉咏梅[ゴエイバイ]
1969年生まれ、香港大学外国語文化学院特別研究員。専攻は日本学研究、文化人類学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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くまりん
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前半では20世紀初頭に日本や中国(とりわけ上海)が近代文化を取り入れた際に男性優位に規定されていった女性のモデル像を当時の流行文化を紹介しつつ説明している。後半はアニメ・ラブホ・ダッチワイフという現代のサブカルチャーがいかに前半で述べられた近代的女性像を取り入れ利用し、ガラパゴス的な進化を経たかがダイジェストされている。最近ちまたで言われていて想起されるような「サブカル」(アニメだけとか)には限定されていないので注意。2012/10/12
こひた
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テレサ・テンの二層性、「韓流」の構造、ラブホテルの発明から戦後アニメの設定された女性象伝達まで。韓国でも女性地位の再検討映画が2011年に流行してましたね。べ、別にもてないからこういう本ばっかり読んでるんじゃないぞ!2012/02/24