内容説明
合格や商売繁盛を祈願する、お守りを身につける、節分で豆を撒く、運勢を占う、北枕を避けるといった行為は、必要不可欠ではないにもかかわらず、私たちの日常生活に浸透している。必ずしも宗教には位置づけられないこれらの呪術的行為は、どのような人々によって、どのような意識に基づいておこなわれているのだろうか。東京都二十三区での調査をもとに、現代社会に息づく呪術意識を浮き彫りにする、
目次
「呪術」へのまなざし
調査の概要とデータの特性
調査結果概要
東京都二十三区の呪術的傾向
行事・慣行の現代的意味
墓参りと現世利益
お守りを捨てられますか
「占いブーム」の現在
若年層の「呪術」とその特徴
神棚的秩序と仏壇的秩序
運命と呪術
祈願に対する効果意識
呪術的諸要素の特性空間
生活意識と呪術的なるもの
著者等紹介
竹内郁郎[タケウチイクオ]
東京大学名誉教授。専攻は社会学
宇都宮京子[ウツノミヤキョウコ]
東洋大学社会学部教授。専攻は理論社会学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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