出版社内容情報
いまなお現代思想に影響を与えつづけるレヴィ=ストロースの思想=構造主義は、正当に継承されているのか。神話分析、インセスト理論を読みなおし、生命倫理など現代的な問題にその思想を援用しながら、レヴィ=ストロースの新たな理解の地平を提示する論考集。
第1部 レヴィ=ストロース斜め読み
第1章 誤解されるレヴィ=ストロース──適正な距離、力強い空虚、他者
第2章 名前と人格の系譜学――マルセル・モース再読
第3章 見出された潜在的神話と構造主義――神話としての「昔からのしきたり」
第4章 インセストとしての婚姻
第5章 贈与論と妖術解釈――構造倫理学の試み
1 贈与論
2 アザンデの妖術
第2部 レヴィ=ストロースの掌で
第6章 ポケットの外に野生はあるか――ヒーローとモンスターをめぐる私小説的エッセイ
第7章 皮膚感覚と声を与えること――書くことと読むことをめぐって
第8章 余白のフィロソフィー――マンダリ神話の分析
第9章 生命操作と文化に関する二つのエッセイ
1 スキップ・ターン・リセット――生殖医療がつくりだす時間と純血性・同種性へのこだわり
2 双子の不可能性
第10章 結――第1、4、5、9章への追記
あとがき
初出一覧
目次
第1部 レヴィ=ストロース斜め読み(誤解されるレヴィ=ストロース―適正な距離、力強い空虚、他者;名前と人格の系譜学―マルセル・モース再読;見出された潜在的神話と構造主義―神話としての「昔からのしきたり」;インセストとしての婚姻;贈与論と妖術解釈)
第2部 レヴィ=ストロースの掌で(ポケットの外に野生はあるか―ヒーローとモンスターをめぐる私小説的エッセイ;皮膚感覚と声を与えること―書くことと読むことをめぐって;余白のフィロソフィー―マンダリ神話の分析;生命操作と文化に関する二つのエッセイ;結)
著者等紹介
出口顕[デグチアキラ]
1957年生まれ、松江市出身。島根大学教授、博士(文学)。専攻は文化人類学
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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