匂いの力

匂いの力

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  • サイズ B6判/ページ数 203p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784787231024
  • NDC分類 498.021
  • Cコード C0039

出版社内容情報

自然臭を排除し、香料や芳香剤に満たされた現代の生活空間──。しかし古来匂いは生きて匂い死して匂う、存在の証だった。悪霊を調伏する護摩の香りから死や病の匂い、悪臭公害までの「匂い史」をすくいあげ、ダイナミズムを検証する。

1 匂いの力
(1)異界の存在
  ①死の匂い、もののけの匂い
  ②平安京に出された死体処理命令
  ③人間の性を司る「匂いの神」
(2)生活の匂い
  ①匂いが語る身分
  ②食物の匂いと効力
  ③春の菖蒲、秋の菊
  ④魔をよける糞尿の力
(3)悪臭の発見
  ①瘴気はなぜ恐ろしいか
  ②糞尿が汚物となった時
  ③便所の神様
(4)異民族と匂い
  ①外国人が嗅いだ日本人
  ②肥溜めを恐れる異人たち

2 匂いのコントロール
(5)魔力を操作する
  ①匂いと祈りの力
  ②悪霊を寄せつけない香
  ③心をとらえる匂い
(6)匂いの薬効
  ①薬であった香
  ②憑き物を払う硫黄と芥子焼
(7)体臭との闘い
  ①聖人は身体が香る
  ②体臭を芳しくする方法
(8)匂いビジネスの発展
  ①香りを売る商売
  ②匂いの仕掛け人たち
(9)臭いものの価値
  ①肥料の生産工場となった便所
  ②糞尿をめぐる新ビジネス
  ③屎尿リサイクルシステムの崩壊
(10)匂いの封じ込め
  ①近代化のキーワード「衛生」
  ②「衛生」

内容説明

自然臭を排除し、香料や芳香剤に満たされた現代の生活空間…。しかし古来匂いは、生きて匂い、死しては鬼やもののけとなって匂う、存在の証であった。悪霊を調伏する護摩の香から死や病の匂い、悪臭公害までの〈匂い史〉をすくいあげ、そのダイナミズムを検証する。

目次

異界の存在
生活の匂い
悪臭の発見
異民族と匂い
魔力を操作する
匂いの薬効
体臭との闘い
匂いビジネスの発展
臭いものの価値
匂いの封じ込め〔ほか〕

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

魚京童!

15
匂い、香り、艶う、臭い、薫り。言葉によって決まるから、目視で確認できるものに対して、鼻を使うものは言葉が少ない。あいまいで、多様な意義があって、そのとき、そのときに共有できる仲間でしか分かち合えない。だから匂いで敵ができるし、いい人が見つかる。面白いよね。ただ誰かと共有できないのが問題だ。2024/06/09

しまちゃん

1
この本が紹介されていた本の記憶を辿れない(泣)2016/07/20

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