スリ―その技術と生活

スリ―その技術と生活

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  • サイズ B6判/ページ数 201,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784787231017
  • NDC分類 368.6
  • Cコード C0036

出版社内容情報

しなやかに指をあやつり、他人のポケットをさぐる地下世界の職人たち──。伝説的なスリのエピソードや、スリ養成所のレッスン法、磨きあげられた手口の数々を紹介し、スリたちのテクニックと素顔を生き生きと描く。感嘆長大息の一冊。

"プロローグ 私がスリに興味を持ったわけ

1 昔気質のスリ
 伝説に彩られたスリ、ジョン・ドーソン/「黄金の手」ミミ・ルプリーユジョン・ラーニー、またの名を「マッチ売りの少女モリー」/「レディ・フィンガー」――ブロードウェイが彼女の舞台/ラステッリほどの人物からは盗めない/「はさみ」/スリは手が命/キルケゴールの「大盗賊」

2 喝采なき名演奏家
 エリザベート・ガスナー、またの名を「黒いリーザ」/「プリンス・オブ・ピックポケット」ジョージ・バリントン/エリザベス・ウェスト/マーガレット・マーフィー/ソフィー・ライアンズ/ルイス・フィンケルシュタイン/エミーリエ・ケムナート/アンゲリッロという芸名で呼ばれたスリ/メイベル・フィンチ/「ポストマン」と呼ばれたスリ/スタニスラウス・クラスニク/小林ミドリ/懲りないスリたち

3 鈴をつけた人形で修行する
 ミスター・ウォットンのスリ学校/カルトゥーシュのマネキン/サフランヒルのフェイギン・スリ養成所/マダム・マンデルバウム学院/立派で礼儀をわきまえたマドリッド学院出身者/レムベルク出身のエリート/ヴァリャドリード出身のエリートたち/メキシコの集中芸/ニューヨークのバスでのできごと/浮気がばれた/大空港には獲物がいっぱい/世界新記録/早すぎるデビュー

7 目だたぬように目を光らせる――スリ捜査官の仕事
 ハンブルク・スリ会議/スリも一目置く敏腕刑事/理想的な捜査官/「元帥」と呼ばれた刑事/机に向かっていてはスリは捕まえられない/スリの見分け方/盗む相手を間違えた/おとりを演じる/予期せぬ再会/あべこべ/アウグスト・ブフナーと「彼の天使たち」/世界を股にかけた二人

8 それは誰にでも起こり得る
 ゲオルク・クリストフ・リヒテンベルクのロンドンでの体験/エルサレムを訪れた新約聖書学者の体験/スタンダールの歳の市での体験/アーヘン大聖堂で災難に遭った外交官の体験/ローマ古道具市を訪れた司書の体験/ブルックナー涙を流す/名人たらんとするものは、早くから修行を始める/数学者のスペイン旅行/時計の盗難にもあわてず騒がず――マックス・ブロートの体験/ベルリンのデパートでのグラフィックデザイナーの体験/「大事なのは人生の計画を変更しないこと」――ウラディミール・マヤコフスキーの体験/ボンベイのトム・ケネディ神父/インターシティ特急に乗った鉄道警察官/パロー
 映画に登場するスリ/スリ映画の古典的傑作――ロベール・ブレッソンの「スリ」/大爆笑――ピックポケット・ショー/ジョヴァンニ――チャーチルとお近づきになったスリ/パパ・バンベルクの汽車の旅/安全鎖の甲斐もなく時計がシャンデリアからぶらさがった話/ジョー・グリマルディ――笑いの渦/スリの心配のなかったリヒャルト・ヴァーグナー

13 三番目に重い罪
 「人だかりが大きければ大きいほど、スリの希望はふくらむ」/スリの避難所/三番目に重い罪/魔法による犯人探し/悪魔に憑かれた少女の炯眼/見せ物にされたスリ/ベルリンのスリ/ユニークな隠匿場所/良心の呵責/犬を共犯者に仕立てる/貴族たちの気晴らし/王の密かな楽しみ/太陽王、スリの共犯となる/上流社会/ローマの上品な泥棒/フラッシングでは時計を盗むな/スリが「大砲」と呼ばれるわけ/この世とはそういうものだ/終わりに――安心して滞在できる場所

エピローグ 過去が私に追いついてくる――現在のロンドン

感謝の辞

出典/参考文献"

内容説明

しなやかに指をあやつり、他人のポケットを探る地下世界の職人たち。伝説的なスリのエピソードや、スリ養成所のレッスン法、磨きあげられた手口の数々…そのテクニックと素顔を生き生きと描く。

目次

昔気質のスリ
喝采なき名演奏家
鈴をつけた人形で修行する
いかにして注意を逸らすか
狙った獲物に近づく
駅はスリの活躍の場
目だたぬように目を光らせる―スリ捜査官の仕事
それは誰にでも起こり得る
スリから身を守る法
スリの凶悪化〔ほか〕

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

yu-u

1
なかなかの奇書。スリの技術や逸話、防犯策を知ることができ、スリの人間像などが味わえる。もっとスリの技術には迫ってほしかったけれど、それを差し引いても面白いです。2011/06/28

ビニール

0
「スリーその技術と生活」…このタイトル特にサブタイトルがいい!この本でいわれる“昔気質のスリ”は、お金持ちだけからスり、貧しいものや、弱いものからはスラない。財布はお金をとったら、DMMやツタヤのネットレンタルのようにポストに入れて返却していたという。たとえ下着泥棒であれ、盗った下着を洗濯してアイロンをかけて返すという美学やポリシーがあれば、僕は敬うだろう。どんな仕事であれ“美学”があれば、尊敬に値するのだいうことを学んだ。2012/07/04

ふじこ

0
日本には尻ポケットに長財布をブッ込んだ若造だらけと教えてあげたい。 見てるこっちが不安です!2011/01/14

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