内容説明
日本のメディア史のなかで、占領期はどのような意味をもつのか。民主主義への道を探る戦後日本の雑誌と大学新聞、スポーツ紙、さらにCIE図書館の変化をたどるとともに、朝鮮戦争の心理戦でアメリカ軍が展開した諜報活動と情報分析の諸相を解読して、占領期のメディアを駆動した力学の全貌に迫る。
目次
複眼で占領期メディアをみる
第1部 占領期のメディア(占領期の時局雑誌;占領期の大学生新聞;創刊期のスポーツ紙と野球イベント;占領期のCIE図書館というメディア)
第2部 占領期のインテリジェンスとプロパガンダ(占領軍G‐2歴史課と旧日本軍人グループ;占領軍の翻訳通訳局(ATIS)によるインテリジェンス活動
対日心理戦としての朝鮮戦争報道
朝鮮戦争での宣伝ビラ
朝鮮戦争のラジオ・プロパガンダ
リオスノフ文書にみる朝鮮戦争での心理戦とその後)
終わらない心理戦
著者等紹介
土屋礼子[ツチヤレイコ]
1958年、長野県生まれ。一橋大学大学院博士課程修了。博士(社会学) 早稲田大学政治経済学術院教授 専攻はメディア史研究、歴史社会学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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