越境する近代<br> 戦時下女学生の軍事教練―女子通信手と「身体の兵士化」

個数:
電子版価格
¥3,740
  • 電書あり
  • ポイントキャンペーン

越境する近代
戦時下女学生の軍事教練―女子通信手と「身体の兵士化」

  • 佐々木 陽子【著】
  • 価格 ¥3,740(本体¥3,400)
  • 青弓社(2022/11発売)
  • ゴールデンウィーク ポイント2倍キャンペーン対象商品(5/6まで)
  • ポイント 68pt
  • ウェブストアに1冊在庫がございます。(2024年05月02日 03時01分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ A5判/ページ数 282p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784787220967
  • NDC分類 390.7
  • Cコード C0320

出版社内容情報

戦前、女子の中等教育を担った高等女学校(高女)は「良妻賢母」の再生産の場とみなされてきた。しかし、満州事変から始まった15年戦争下(1931-45年)では軍人を指導教員に招聘して竹槍訓練・匍匐訓練、さらには銃や木銃を使った射撃訓練を含む教練を実施したり、生徒を地域の軍隊に短期入営させて軍人に教練指導を委託したりという高女もあり、身体を「兵士化」する訓練が日常化していった。

そうした軍事教練の実態を、関東地方を中心に5つの公立高女の卒業生を対象にした聞き取り調査から探り、高女の変容の要因を分析する。



同時に、女性の戦時動員のなかでも空白部分の女性軍属、とりわけ女性通信手に光を当てる。部隊や県庁への防空警報などの連絡係、敵機からの防衛を担う情報係、海上の船舶などからの略号による無線航空情報を翻訳する係、軍隊の機密を知ることができる任務などの軍属としての女性の正規軍への参入の内実を、北海道札幌と愛知県名古屋の軍隊に通信隊員として採用された高女卒業生への聞き取り調査から解明する。



高女での軍事教練と女性の通信隊員の歴史から、戦時下の女性の動員の実態を浮き彫りにする貴重な成果。

内容説明

戦時下で、女子の中等教育を担った高等女学校の生徒たちに課された軍事教練の実態を、公立高等女学校の卒業生への聞き取り調査から探り、女性の身体を「兵士化」するありようを掘り起こす。前線に送られた男性に代わって正式な軍属として務めた女子通信手による「防衛」のための任務内容にも光を当て、戦時下の女性の動員の実相を浮き彫りにする貴重な成果。

目次

序章 軍国主義と女子の身体
第1章 戦時下の高女とジェンダー―研究対象と先行研究
第2章 戦時下高女の女子教練にみる「身体の男性化」
第3章 戦時下高女の軍事化の具体的様相―関東・東海地方の聞き取り調査から
第4章 戦時下の高女の学校生活―高女生身体への視線の交錯
第5章 女子通信手としての軍属経験―「労働の男性化」の一側面
終章 調査が問いかけるもの

著者等紹介

佐々木陽子[ササキヨウコ]
1952年、東京都生まれ。東京大学大学院総合文化研究科国際社会科学博士後期課程単位取得退学、博士(学術)。元・鹿児島国際大学福祉社会学部教授。専攻は社会学、ジェンダー論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。