内容説明
ナチスが大々的に関与して国際政治の抗争の場になった一九三六年のベルリン・オリンピックに対して、イギリスは反対運動を展開した。知られざるその実態を掘り起こし、運動を担った歴史のアクターを追尾して、現代のオリンピックの問題点をも浮き彫りにする。
目次
序章 なぜベルリン・オリンピック反対運動を研究するのか
第1章 イギリスのベルリン・オリンピック反対運動
第2章 ノエル=ベーカーによるオリンピック憲章擁護の闘い
補論 ノエル=ベーカー文書に収められた亡命者によるナチ・スポーツ情報
第3章 ウォルター・シトリーンのナチ・スポーツ独裁批判
終章 イギリスのベルリン・オリンピック反対運動の思想と行動
著者等紹介
青沼裕之[アオヌマヒロユキ]
1958年、長野県生まれ。武蔵野美術大学教授。専攻はイギリススポーツ史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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