感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
takao
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ふむ2024/09/13
たろーたん
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『家畜人ヤプー』の章が面白かった。マゾヒズム小説として紹介し、次はナショナリズム小説として紹介する。そもそも、マゾヒストには二ついる。鞭を打たれて痛みに興奮するものと、そこに精神的凌辱と屈服を加えるもの。前者は崇高な精神または殉教であり、後者はそれだけでは満足しない訳だ。そして、沼正三は後者である。女性という媒介を通して行われるマゾヒズム行為、沼は終戦後の捕虜時代に女性に鞭打たれ、排泄物を食べさせられることによって「自分の主体がゼロになってしまった恍惚」を味わったらしい。(続)2024/10/13
みんな本や雑誌が大好き!?
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本書の圧巻はやはり沼正三氏(こと倉田卓次)の『家畜人ヤプー』の解析です。 私がこの沼さんの本の存在を知ったのは、森下小太郎氏の論文『「家畜人ヤプー」の覆面作家は東京高裁・倉田卓次判事--三島由紀夫が舌端した戦後の一大奇書』)「諸君!」1982年11月号)を拝見した時だったと記憶しています。もう40年も前のこと。『家畜人ヤプー』も角川文庫で読んだ記憶があります。今は幻冬舎アウトロー文庫に入っているようです。是非、一度手にしてお読みください。電車の中で読む時は、カバーをつけてお読みください。2024/10/15