出版社内容情報
ロサンゼルスをめぐる2つの思索から、開放的でもあり閉鎖的でもある、絶えず膨張と内破を繰り返しながら人々を飲み込む「都市」の輪郭を描き出す。非‐場所としての都市の存在を細やかに丹念につづるナンシーの秀作。坂牛卓と若林幹夫の解題も所収する。
第1部 遠くの都市
第1章 遠くのロサンゼルス ジャン=リュック・ナンシー/小倉正史訳
第2章 遠くの都市 ジャン=リュック・ナンシー/小倉正史訳
第3章 場所の彼方の都市 ジャン=クリストフ・バイイ/小倉正史訳
第2部 都市のゆくえ
建築に表出する病理の行方 坂牛 卓
CIVITASではなく、SUBURBIUMからの思考――ジャン=リュック・ナンシーの都市論の古典性と正統性をめぐって 若林幹夫
訳者あとがき 小倉正史
内容説明
開放的でありながら閉鎖的で、膨張と内破を繰り返し、分割と排除の果てに侵食・増殖して人々を飲み込む都市―。ロサンゼルスの変容の軌跡に大胆かつ繊細な思索を重ね合わせ、ありふれた場所でありながら非‐場所である“場”としての都市の本質を把捉する。
目次
第1部 遠くの都市(遠くのロサンゼルス;遠くの都市;場所の彼方の都市)
第2部 都市のゆくえ(建築に表出する病理の行方;CIVITASではなく、SUBURBIUMからの思考―ジャン=リュック・ナンシーの都市論の古典性と正統性をめぐって)
著者等紹介
ナンシー,ジャン=リュック[ナンシー,ジャンリュック][Nancy,Jean‐Luc]
1940年生まれ。ストラスブール(マルク・ブロック)大学名誉教授
バイイ,ジャン=クリストフ[バイイ,ジャンクリストフ][Bailly,Jean‐Christophe]
1949年生まれ。フランスのHaza社などで叢書の編集に携わる。ブロワ自然と景観に関する高等国立学校教員。作家、劇作家、詩人、哲学者、美術評論家として20点以上の著書がある
小倉正史[オグラマサシ]
1934年生まれ。美術評論家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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