出版社内容情報
サルトルやカミュと共に生き、リクールの思想に深く影響を与えたムーニエ。人格主義とアンガージュマンを掲げて思想誌「エスプリ」を創刊し、「自由と責任」「共同体」を求めて時代に抗した実践者の実像を描き、いまこそ再読されるべき思想的な意義を説く。
はじめに
第1章 エマニュエル・ムーニエの生涯
1 誕生、家族、グルノーブルの大学生
2 パリの研究生活
3 ムーニエを取り巻くフランスの時代思潮
4 カトリック思想の革新と新しい出会い
5 世界恐慌の危機とムーニエの立場
6 「エスプリ」の創刊とその運動
7 「アンガージュマン」――実践のための思想の形成
8 大戦前夜のムーニエと「エスプリ」――スペイン内戦とミュンヘン会談
9 第二次世界大戦と占領下でのムーニエの実践――ヴィシー政権下の抵抗運動
10 大戦後の「エスプリ」とムーニエの思想的実践
11 終焉
第2章 ムーニエの人格主義思想
1 ムーニエの思想形成の背景――資本主義的・個人主義的文明への批判
2 連帯的なルネサンス――新しい文明の基礎としての「人格」とその共同体の理想
3 西欧思想における人格の理念の歴史的淵源
4 ムーニエにおける人格の理念
5 ムーニエにおける人格概念の諸相
第3章 人格主義思想の現代的意義
1 人格と人権――共同体と民主主義
2 人格主義と環境問題
3 人格と芸術
4 人格と教養
内容説明
サルトルやカミュと共に生き、リクールの思想に深く影響を与えたムーニエ。人格主義とアンガージュマンを掲げて思想誌「エスプリ」を創刊し、「自由と責任」「共同体」を求めて時代に抗した実践者の実像を描き、その現代的意義を説く。
目次
第1章 エマニュエル・ムーニエの生涯(誕生、家族、グルノーブルの大学生;パリの研究生活;ムーニエを取り巻くフランスの時代思潮 ほか)
第2章 ムーニエの人格主義思想(ムーニエの思想形成の背景―資本主義的・個人主義的文明への批判;連帯的なルネサンス―新しい文明の基礎としての「人格」とその共同体の理想;西欧思想における人格の理念の歴史的淵源 ほか)
第3章 人格主義思想の現代的意義(人格と人権―共同体と民主主義;人格主義と環境問題;人格と芸術 ほか)
著者等紹介
高多彬臣[タカタヨシトミ]
1933年、鳥取県生まれ。京都大学卒業後、鳥取県内の公立高校に勤務。高等学校長、鳥取県立図書館長、鳥取短期大学教員を経て、鳥取県図書館協会会長、鳥取県日仏友好協会会長、エマニュエル・ムーニエ友の会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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