死とはなにか (新装版)

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  • サイズ B6判/ページ数 152p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784787210340
  • NDC分類 114.2
  • Cコード C0010

出版社内容情報

「死は変容ですらないかもしれない……死は形の不在への移行なのです」。あらかじめ経験不能な死と老い、信仰、安楽死、暴力……。「死を背負った存在」の永遠のテーマに哲学の光をあて、その逆光のなかに生きる意味を浮かびあがらせる静かで力強い対談集。

編者まえがき

第1章 取り消しえないこと

第2章 死の省察

第3章 安楽死について

第4章 身体・暴力・死

訳者あとがき

内容説明

あらかじめ経験不能な死。老い・信仰・安楽死・暴力…。「死を背負った存在」の永遠のテーマに哲学の光をあて、その逆光のなかに生の意味を浮かびあがらせる対談集。

目次

第1章 取り消しえないこと
第2章 死の省察
第3章 安楽死について
第4章 身体・暴力・死

著者等紹介

ジャンケレヴィッチ,ヴラジミール[ジャンケレヴィッチ,ヴラジミール][Jank´el´evitch,Vladimir]
1903年8月31日、ユダヤ系ロシア人を両親としてフランスのブールジュに生まれる。22年、エコール・ノルマル・シュペリウール入学。26年、哲学のアグレガシオン(高等教員資格)に首席で合格。27年から32年までプラハのフランス学院に勤務。33年、「シェリング晩年の哲学における意識のオディッセー」で博士号。39年までカーン、リヨン、ブザンソン、トゥールーズ、リールで教職につくが、大戦勃発とともに動員され、負傷。レジスタンスの地下活動に参加。45年、ラジオ・トゥールーズ‐ピレネーの音楽放送ディレクター。47年、リール大学に復職。53年、パリ大学道徳・政治哲学講座の教授に就任。78年の定年後も、なお3年間名誉教授として講義を続ける。1985年6月6日、パリのケ・オ・フルールの自宅で逝去

原章二[ハラショウジ]
1946年、静岡県伊東市生まれ。86年より早稲田大学教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ののたま

8
死について考えるきっかけとして読む。安楽死や、キリスト教に関する記述は興味深かった。▲日本でも一部で公約に盛り込まれ問題となった安楽死については、患者や身内の意思決定の重要さが論じられはするが、手を下す側の医者の視点が欠けるのは問題が欠けているのではないかと考え直した。望まれない形での延命治療は生対する冒涜であるが、生前から患者に対して意思決定を強いる安楽死も生に対する冒涜であると思えた。▲また、キリスト教について死体に対する執着が異様であると論じる姿は、欧州に生きる無信仰者ならではなのかもしれない。2024/11/12

戴天

1
独自の哲学を持つウラジミール・ジャンケレヴィッチの対談4篇を集めた書。第一章で死という現象について、第二章で死に対する姿勢について述べ、第三章で安楽死、第四章では社会構造の中での死を話す。第三章の安楽死に関しては、やや科学主義に傾倒しすぎてきらいがあるが、安楽死が社会における画一的な問題ではなく個々人の問題であり、安楽死が権力化されてはならないと言う、新鮮な視点を得ることが出来た。その他、彼が述べる哲学には新鮮な視点を得られる部分が多い。2011/12/27

タイクーン

0
いいな、この人。別の作品も読んでみたいけどなさそうだなぁ。2012/03/03

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