歓喜天とガネーシャ神

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  • サイズ B6判/ページ数 175p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784787210326
  • NDC分類 162.25
  • Cコード C0014

出版社内容情報

象頭の男女が抱きあった姿の双身歓喜天と、そのルーツであるインドの大衆神ガネーシャ。このある種異様な姿をした神様たちの、福の神という側面やタブーとされがちな性力信仰との結びつきなど、特異な神話的世界を豊富な図版とともに多角的に解き明かす。

まえがき 

1 歓喜天篇
(1)歓喜天は福の神  
(2)歓喜天信仰の実際と渡来  
(3)歓喜天の形姿と意味  
(4)大根と歓喜団  
(5)双身歓喜天の由来  
(6)歓喜天の祭式  
(7)歓喜天利生記  
(8)歓喜天と立川流  
(9)歓喜天と廃仏毀釈  

2 ガネーシャ神篇
(1)ガネーシャの祭り  
(2)ガネーシャの名前と形姿 
(3)ガネーシャ誕生 
(4)ガネーシャは鼠に乗る 
(5)ガネーシャ学問の神となる  
(6)ガネーシャの成立  
(7)ウッチシュタ・ガナパティ 
(8)ガネーシャと卍  

あとがき 

内容説明

象頭の男女神が抱き合った姿の双身歓喜天とそのルーツであるインドの大衆神ガネーシャ。この神様たちの福の神という側面や性力信仰との結びつきなどの特異な神話的世界を解き明かす。

目次

歓喜天篇(歓喜天は福の神;歓喜天信仰の実際と渡来;歓喜天の形姿と意味;大根と歓喜団;双身歓喜天の由来 ほか)
ガネーシャ神篇(ガネーシャの祭り;ガネーシャの名前と形姿;ガネーシャ誕生;ガネーシャは鼠に乗る;ガネーシャ学問の神となる ほか)

著者等紹介

長谷川明[ハセガワアキラ]
1949年、横浜市生まれ。青山学院大学文学部史学科卒業(第1期生)。出版社勤務をへて、現在フリーランス
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

れどれ

3
歓喜天について知りたかったところのおおよそが満たされた。お話としてはガネーシャの神話が抜群に面白い。ネットで拾えたどの梗概よりも詳しく魅力的な語り口で紹介してくれており一呼吸で読みきった。文献の比較の仕方も慎重であるし、またそれぞれの文献にあたりたくなるような訴求力もある。そんなつもりはないのに深入りさせられてしまいそうな。2021/03/16

katerinarosa

3
深くは掘り下げられてはいないけれども、ガネーシャと聖天のちがいについてわかりやすく書かれていて面白い。おとぎ話をちょっと難しくした感じ。挿絵やビジュアルも可愛かったり、興味深いものが多くてよかった。2016/06/28

わ!

0
聖天さんとは「歓喜天」のことである。象の頭をした天部の仏教守護神。知っている人は知っていると思うけれど、仏教の天部の守護神というのは、ほとんどがインドのヒンドウー教から融合された神様。そのヒンドウー教での姿が、ガネーシャというわけだ。日本でも聖天として、今でも根強い信仰を保持しており、関西圏では生駒山の聖天さんが、大阪だと福島の聖天さんや天下茶屋の聖天さんが有名だ。東京には浅草待乳山に聖天さんがある。2017/05/17

in medio tutissimus ibis.

0
象面人身のガネーシャと呼ばれる神は、農村で信仰される群象の主(ガナパティ)と障碍の悪霊ヴィナーヤカが共通の母アンビカーを軸に習合した現世利益的な呪術神である。性力信仰の隆盛の波に乗りシヴァ派に食い込み、遂には彼を頂点に位置づけるセクトも現れるが、反カースト的で猥雑なタントリズムはヒンドゥーとイスラム双方から弾圧を受け、ガネーシャ信仰も呪術の中に埋没する。一方で日本に渡ったガネーシャは歓喜天として長らく仏教界の排斥した性の問題の受け皿として立川流等と共に機能したが、妻帯自由とする太政官布告により使命を終えた2020/08/18

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