ひとが優しい博物館―ユニバーサル・ミュージアムの新展開

個数:
  • ポイントキャンペーン

ひとが優しい博物館―ユニバーサル・ミュージアムの新展開

  • 広瀬 浩二郎【編著】
  • 価格 ¥2,200(本体¥2,000)
  • 青弓社(2016/08発売)
  • ゴールデンウィーク ポイント2倍キャンペーン対象商品(5/6まで)
  • ポイント 40pt
  • ウェブストアに2冊在庫がございます。(2024年04月27日 06時40分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ A5判/ページ数 307p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784787200617
  • NDC分類 069
  • Cコード C0000

出版社内容情報

博物館といえば、見て楽しむものと思われがちだ。だが、視覚だけでなく五感を重視し、展示物や収蔵品などに「さわる」ことができれば、視聴覚障害者や子どもたちにも学びの機会を提供することが可能になる。そして、そういった「さわる文化」を広めていけば、視聴覚障害者への支援だけではなく、博物館のあり方や社会の「常識」を問い直す契機にもなるはずだ――。



いま注目を集めるユニバーサル・ミュージアムとは何か、その実践例にはどのようなものがあるのかを紹介するのが本書の目的である。美術館でのさわる鑑賞プログラムやさわる展示、また博物館・美術館だけではなく地域でおこなわれるさわるワークショップの実例、観光やまちづくりに役立つユニバーサル・デザインのあり方を、多様な現場の人々がコンパクトに、しかし力強いメッセージを込めて報告する。



障害者差別解消法が施行され、合理的配慮という考え方も広まりつつある。そのような社会背景も押さえながら、博物館から私たちの生き方を変えようとする提言に満ちた一冊。

はじめに 広瀬浩二郎



序章 全盲者の耳、ろう者の目――「障害」から生まれる身体知 広瀬浩二郎/相良啓子



第1部 美術館での多様な鑑賞プログラム――視覚障害者支援からユニバーサル・ミュージアムへ



第1章 対話を用いた教育プログラムの立案――美術館と盲学校の連携事業から 岡本裕子



第2章 『さわるアートブック』制作の課題と展望 藤島美菜



第3章 絵画への触覚的アプローチ――その限界と可能性 井口智子



第4章 「犬」が主人公の美術鑑賞にみる「ひとが優しい博物館・社会」の可能性 大? 幸



第5章 ユニバーサル・ミュージアム論を取り入れた博物館実習 篠原 聰



第2部 さわる展示を作る――誰もが楽しめる博物館とは何か



第6章 みんなでつくる博物館のカタチ 中村千恵



第7章 触察による疱瘡絵の理解――立体コピーを活用した移動展示の試み 寺岡茂樹



第8章 実物をさわる体験――来館者の思いとその表現 藤村 俊



第9章 さわる展示の未来――南山大学人類学博物館の挑戦 黒澤 浩



第10章 学生のアイデアが博物館を変える!?――さわる展示の実践にむけて 原 礼子



コラム1 盲人文化と視覚障害者支援 広瀬浩二郎



第3部 博物館と社会をつなぐワークショップ――「見えない世界をみる」感性を育むために



第11章 縄文人の暮らしと現代アート――歴史を再発見・再創造する 堀江武史



第12章 遺跡を感じる――さわって楽しむ考古学の魅力 さかいひろこ



第13章 モノと人との対話を引き出す触発型ワークショップ――第五福竜丸展示館・触察ツアーを事例として 真下弥生



第14章 伝える手、つなげる手――制作者の立場から 宮本ルリ子



第15章 「想い」をつむぐワークショップ――「誰もが楽しめる」明日のために 鈴木康二



第4部 博物館から観光・まちづくりへ――いま、なぜユニバーサル・デザインなのか



第16章 ユニバーサルな観光地を目指して――北海道の大自然を体感するUDツアーの取り組み 三木 亨



第17章 ともに歩く、ともに楽しむ、ともに作る――目に見えない“大坂”を探るまち歩きプランの企画 山根秀宣



第18章 被災地ツーリズムのユニバーサル化への試み 石塚裕子



第19章 娯楽・余暇の幅を広げる――見えない恐怖を共遊する「マーダーロッジ」の衝撃 大石 徹



第20章 まちをさわる 堀江典子



コラム2 さわる文化が生み出す二つの“なみ” 広瀬浩二郎



終章 みんなが楽しめる博物館を作ろう 小山修三



おわりに 広瀬浩二郎

広瀬 浩二郎[ヒロセ コウジロウ]
1967年、東京都生まれ。13歳のときに失明。2000年、京都大学大学院で文学博士号を取得。現在は国立民族学博物館准教授。専門は日本宗教史、触文化論。著書に『さわる文化への招待』(世界思想社)、『身体でみる異文化』(臨川書店)、編著に『さわって楽しむ博物館』(青弓社)など。

内容説明

いま、注目を集めるユニバーサル・ミュージアムとは何か。さわる鑑賞プログラム、さわる展示の諸相、博物館の枠を超えて試みられる触発型ワークショップの事例―その研究と実践は、誰もが楽しめる観光やまちづくりにも応用されている。幅広い分野の専門家が「ひとが優しい」キーワードとして、ユニバーサル・ミュージアムの動向を紹介し、今後のユニバーサル社会のあり方を展望する。

目次

全盲者の耳、ろう者の目―「障害」から生まれる身体知
第1部 美術館での多様な鑑賞プログラム―視覚障害者支援からユニバーサル・ミュージアムへ(対話を用いた教育プログラムの立案―美術館と盲学校の連携事業から;『さわるアートブック』制作の課題と展望 ほか)
第2部 さわる展示を作る―誰もが楽しめる博物館とは何か(みんなでつくる博物館のカタチ;触察による疱瘡絵の理解―立体コピーを活用した移動展示の試み ほか)
第3部 博物館と社会をつなぐワークショップ―「見えない世界をみる」感性を育むために(縄文人の暮らしと現代アート―歴史を再発見・再創造する;遺跡を感じる―さわって楽しむ考古学の魅力 ほか)
第4部 博物館から観光・まちづくりへ―いま、なぜユニバーサル・デザインなのか(ユニバーサルな観光地を目指して―北海道の大自然を体感するUDツアーの取り組み;ともに歩く、ともに楽しむ、ともに作る―目に見えない“大坂”を探るまち歩きプランの企画 ほか)
みんなが楽しめる博物館を作ろう

著者等紹介

広瀬浩二郎[ヒロセコウジロウ]
1967年、東京都生まれ。13歳のときに失明。2000年、京都大学大学院で文学博士号を取得。現在は国立民族学博物館准教授。専門は日本宗教史、触文化論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 1件/全1件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ぞだぐぁ

0
視覚や聴覚と言う『感覚器官』にハンデがある人に対して博物館はどう情報を発信していくか、活動に参加してもらえるかを実例など交えて書いている本。編著者が触常者(視覚ハンデを持っている人を視覚障害者から言い換えた呼び方)なので説得力がある。2016/11/01

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/11046629
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。