内容説明
「建築」は死滅したか?それとも回復か存続か?1990年、バルセロナ、パリ、ロンドン、ロサンゼルス…。建築を巡る状況の最先端で磯崎が綴った最新エッセイ集。
目次
非都市的なるもの
神と言葉とその場所
定点の消失
見えない制度
介入の論理
現場制作と事件―ダニエル・ビュランの「二つのプラトー」
都市開発の政治
水戸芸術館への注釈
対談〈つくば〉から〈水戸〉へ
イメージゲーム
建築論的「転倒」
建築の言説・言説の建築
守護聖人の宮殿
虚構の枠組
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
kthyk
13
1990年の「新建築」の連載を91年に単行本として発行された。彼はポストモダニストではない。〈建築〉は無根拠の自発的創造性ではなく、間テクスト性の連鎖的参照だけで成立する、建築の方法化を目論みている。〈建築〉はとても難しい。小生は何回、再読しただろうか。〈建築〉は形而上学であり、かつグラン・レシ。〈建築〉を救出し、建築の核心に据え直すことが、このエッセイの目的。〈建築〉とはメタレベルであり可視化された論理のこと。著者の具体的に出来上がった建物は出来事であり、〈建築〉はポストモダンとは異なる形而上学なのだ。2025/08/30
引用
2
「水のメタフォア」がかなり生々しく問題として残ってくる、しかし「水戸」は一つの到達点ではないかと思う。建築という形式が接続する諸問題に浅田彰の色濃い影響が見える。2020/06/14




