新学社近代浪漫派文庫<br> 前川佐美雄/清水比庵

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新学社近代浪漫派文庫
前川佐美雄/清水比庵

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  • サイズ 文庫判/ページ数 358p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784786800979
  • NDC分類 918.68
  • Cコード C0195

目次

前川佐美雄(植物祭;大和;短歌随感(抄))
清水比庵(野水帖(歌集の部)
紅をもて(抄))

著者等紹介

前川佐美雄[マエカワサミオ]
明治36年、奈良県に生れる。早く佐佐木信綱の竹柏会に入ったが、上京して東洋大学を卒業後は「まるめら」に参加している。同会がそのモダニズム志向には慊らなかったといえば、写生を基底とする近代短歌への反措定として作歌が始っている事情は、昭和5年に刊行の処女歌集「植物祭」に具に読まれる。同9年「日本歌人」を創刊、尖鋭な抒情を斬新に歌って、ひとつの意味で前衛的な作品が、同時に伝統的な声調を潜めているところが、閉塞した時代に迎えられた。戦争責任を糾された戦後も、一貫して勁いものを失わず、俊才を門下に輩出するなかで、次第に平明なものに向った晩年の歌風をよく示す一巻に「白木黒木」がある。平成2年歿

清水比庵[シミズヒアン]
明治16年、岡山県に生れる。京都帝大を卒えた後、古河電気工業日光精銅所に勤務していた昭和5年、日光町の懇望によって同町長に就任、傍ら作歌を事とし、歌誌「二荒」を創めたことから、歌人町長の名を謳われる。町長職に十年在る間、融通無碍で飄逸味の溢れる歌境を深めては、書と画の世界に遊んだのがやがて一家をなすに至り、昭和17年に川合玉堂、清水三渓らと野水会を、また戦後の同37年には奥村土牛、小倉遊亀らと有山会を設立、毎年の両会展の催しに書画の作品を発表したその活動は、歌誌「窓日」の主宰となった八十翁の日にむしろ旺んであった。歌集「比庵晴れ」を同48年に刊行し、翌々50年に歿(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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allite510@Lamb & Wool

6
アララギ派の写生を攻撃し、浪漫派を標榜した前田佐美雄。外ではなく内を執拗に見ることによって生まれる歌は時に透明な痛みを感じさせるが、これは現代の自宅警備関係の痛みととても通じているような気もする。押入れの暗さに惹きつけられるさまは楽しくなくもないが、猫を蹴り殺すのはどうか(たとえかもしれんが)。今良寛とも言われた清水比庵は、限られた文字数の中で豪勢に言葉を繰り返すリズムと緊張感が、短歌は「うた」なのだなあと思わせる。いい人だったのだろうな。2019/03/30

内藤銀ねず

6
清水比庵さんのことは知りませぬ。ただ前川佐美雄の第一歌集『植物祭』および第二歌集『大和』が完本で載ってしかも文庫、という快挙に飛びついて買った本。前川佐美雄は、その門下から現代短歌の(時計の針を進めた)重要歌人たちを次々に輩出した「現代短歌の光源*」。二十世紀の歌人の間では、『植物祭』『大和』ともに必携の歌集と言われていました。あるいは今も大先輩の歌人さんと仲良くなるために必携と言えるかもしれません。それにしてもこの「近代浪漫派文庫」シリーズ、その名称からしてときめきまくり。*『前川佐美雄全集』帯文より

2
歌人・前川佐美雄と自分の出身地が同じというのを知り、手に取ってみた一冊。 「何んとこのふるい都にかへりきてながい歴史をのろふ日もあり」 「目高すくひに泣きつつ遊ぶふるさとは子が大勢であやまちもない」 やはり奈良に関する歌がどれも寂しさや憧憬を誘う名歌と思ったが、それ以外にも明治生まれの作者と思えぬ斬新な歌があるので面白く読んだ。 清水比庵の作品は前川に比べると伝統的・風景描写に偏っていて少々退屈ではあったが、「日本のお爺さん」のエッセンスを楽しめる作品だった。2022/05/29

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