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著者等紹介
尾崎士郎[オザキシロウ]
明治31年、愛知県に生れる。早大予科にあって雄弁で鳴り、堺利彦、高畠素之らに交って大正期の社会主義運動に奔命する日を経て、小説の筆を執り、昭和8年「人生劇場」(青春篇)に、近代の日本人の文字どおり一人生の絵模様を象り、国民的作家の地歩を占める。翌9年にそれの「愛欲篇」、同11年には「残侠篇」と、以降三十年近くに亘って書き継がれた同作品は洛陽の紙価を高めたが、その間にも、戦前には「蜜柑の皮」「篝火」があり、戦後は「天皇機関説」他がある。一子を「俵土」と命名したほど、国技の相撲を愛好したのは、国民的作家の貌をまた伝えるもので、「雷電」「大関清水川」等に、その面目は躍如とする。昭和39年歿
中谷孝雄[ナカタニタカオ]
明治34年、三重県に生れる。大正14年、梶井基次郎らと同人雑誌「青空」を発刊、小説家への道を歩み、保田与重郎、神保光太郎らと相議って「日本浪曼派」を創刊した昭和10年に処女作品集「春の絵巻」を刊行しているのは、遅い出立であった。癇癖と剛直さを潜めた作品で一家言を持ったが、流行の作家となるには寡作に終始し、節を曲げないその為人を併せて文士の一典型を示した。「業平系図」に始まる戦後は、ニューギニアに従軍した戦争の日を「のどかな戦場」に写しては、逝った僚友たちとの交りと、また時代を「抱影」「招魂の賦」等に偲ぶ傍ら「陶淵明」「旅の詩人 芭蕉」の評論を著す。九十四歳の長命を保つて平成7年に歿する
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感想・レビュー
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