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著者等紹介
宮沢賢治[ミヤザワケンジ]
明治29年、岩手県に生れる。盛岡高等農林学校在学中に創作を始める一方、法華経に対する信仰が兆したのは、やがて田中智学の国柱会への入会となり、一時期上京して布教に従う。帰郷した大正10年の頃から書かれた「どんぐりと山猫」をはじめとする一連の童話を「注文の多い料理店」として刊行した同13年、自費で出版した詩集「春と修羅」は、自己の内面を執拗に歌って滞るところなく、抒情を展く詩法に得た発明を示しているが、作品の基底にある宗教性を潜めた宏大な宇宙感覚というべきものは、一詩人として処生することに甘んじさせず「銀河鉄道の夜」他の筆をとるなかで、農民に稲作の指導を行うなどの活動に献身した。昭和8年歿
早川孝太郎[ハヤカワコウタロウ]
明治22年、愛知県に生れる。はじめ絵画の道を志し、上京して黒田清輝らの白馬会の研究所に学ぶ日を経て、大正4年「郷土研究」に投じた文が柳田国男に認められたことから、その門下に加わり、柳田を介して、折口信夫、渋沢敬三を識った。諸方を巡って行った民族採集の成果は、ときにスケッチを交えているのに、画才と併せて観察眼の妙味を見せ、大正15年に「猪・鹿・狸」を著した後、昭和5年、郷里の三河地方に伝わる花祭の始終を「花祭」二巻として刊行した研究が特に知られる。民具の収集にも力を注ぐなど、民俗学において一家をなしたが、「大蔵永常」「農と農村文化」他、農政、農業に関する著述も少なくない。昭和31年歿(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ダイキ
下川哲也