内容説明
本書は、広い意味の現代史における国家の問題について、これまで著者が折にふれて発表してきた主要な論文を収めたものである。
目次
1 現代国家論の課題(現代国家論の歴史的条件;現代国家論の理論動向)
2 現代議会主義の精神的基礎(現代議会主義への問題観;現代議会主義の歴史的形成;現代議会主義の正当性根拠)
3 現代議会制民主主義の歴史的特質とその最高性創出のための方策
4 国家至上主義からの脱却(国家観念の追放と国家的現実の転換;「企業国家」の支配構造;浜林正夫著『現代と史的唯物論』をめぐって;「ヒバクシャ」の視点と論理;木津川計著『文化の街へ』を読んで;象徴天皇制の精神構造;「連合」発足の意味するもの;古い書の新しい読み方について―教師と学生のある対話から)