出版社内容情報
生成AIの仕組みを明らかにし著作権に関する論点を検討する実務の指南書
AIの活用が現実のものとなってきた。技術の進展は、社会制度や法制度にも見直しを迫っており、なかでも著作権に関する問題は、生成AIの開発・利用において極めて重要な論点となっており、実際に米国をはじめとする各国において、著作権者とAI開発企業との間で複数の訴訟が提起されるなど、法的な争いが現実のものとなっている。日本においても、AIの開発・利用と著作権の関係について大きな関心が寄せられ、さまざまな議論が展開されているところ、本書では、生成AIと著作権に関して実務上問題となる論点をできる限り広く取り上げ、文化審議会の「AIと著作権に関する考え方」などの各種の公的資料、学説、裁判例などを紹介した上で、実務的な観点を踏まえた解説が試みられている。
髙部眞規子弁護士(元知財高裁所長)のインタビュー録も掲載されており、実務に携わる方々にとって必読の1冊!
【目次】
目次
序章 生成AIの仕組みと著作権上の論点の概要
第1章 生成AIの仕組み
第2章 開発・学習段階の法的論点
第3章 AI生成物の生成・利用段階における論点
第4章 AI生成物の著作物性
第5章 著作権法と契約の関係
第6章 著作者人格権
第7章 権利侵害
第8章 準拠法・国際裁判管轄
第9章 肖像と声の無許諾利用
第10章 事例検討
著者等紹介
福岡真之介[フクオカシンノスケ]
弁護士・ニューヨーク州弁護士。1996年東京大学法学部第一類卒業。2007年ニューヨーク州弁護士資格取得。専門領域としてAI・データなどのテクノロジー法務を取り扱う。内閣府「人間中心のAI社会原則検討会議」構成員、「AI制度研究会」構成員、経済産業省「AI・データ契約ガイドライン検討会」委員などを務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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