出版社内容情報
アメリカから日本法とその営みを見てみると興味深いことがわかる
アメリカから日本法とその営みを見てみると興味深いことがわかる。わが国では当然と考えられている日本法の考え方がアメリカ人から見るとどのような点がおもしろいかについて、契約と不法行為に関する日本の裁判例をもとに生き生きと描き出す。
内容説明
わが国では当然と考えられている日本法の考え方がアメリカ人から見るとどのような点がおもしろいかについて、契約と不法行為に関する日本の裁判例をもとに生き生きと描き出す。
目次
契約の章(永代供養の契約;レコード会社の準専属契約;愛人への贈与契約;生命保険契約と自殺 ほか)
不法行為の章(人間国宝がフグ毒にあたった事件;ヘア・カット事件;PTSDになったと主張する交通事故被害者;輸血を拒否する患者 ほか)
著者等紹介
樋口範雄[ヒグチノリオ]
1951年新潟県生まれ。武蔵野大学法学部特任教授、東京大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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すべから
3
体系的に日米の相違点を解説するのではなく、事例ベースで深めに突っ込んでいくスタイル。読み物としては結構面白いが、学習と考えると抽象度が低いので応用しづらい。2021/09/20
Go Extreme
1
契約の章:永代供養の契約 レコード会社の準専属契約 愛人への贈与契約 生命保険契約と自殺 川島説とその現代的意義 ザルーム氏の講演とその現代性 不法行為の章:人間国宝がフグ毒にあたった事件 ヘア・カット事件――髪を切りすぎると不法行為 PTSDになったと主張する交通事故被害者 輸血を拒否する患者 医療過誤訴訟に関する3つの論文――そのうちの2つ 医療過誤訴訟――ラムザイヤー教授の論文 製造物責任訴訟2021/04/18
TM
1
アメリカの大学で日本法を教えている先生が選んでいる日本の裁判例を紹介しながら,当該事案のどこがアメリカ人にとって日本法を学ぶポイントになっているのかを解説してくれる本。アメリカ法を深く学べる,というわけではないけれど,アメリカ法と日本法の比較の入門,という感じで面白いです。アメリカ法を全く知らない弁護士にはお勧め。2021/04/15