出版社内容情報
社会・経済の変動に伴って企業の法務部門に求められる役割が広がる中、法務部門をどのようにして組織として強化していくか。時代とともに変化・発展してきた企業法務の世界に30年以上にわたって携わってきた著者が、企業の内側と外側の視点から解説する。
内容説明
法務部門の組織強化の道しるべ。社会の変革期を迎えるいま、新時代の法務部門のあり方について、大手企業の法務部長・CLO経験者と企業法務に精通する弁護士が、企業の「内側」と「外側」の視点から具体策を示す。
目次
第1章 なぜいま強い法務組織が必要なのか
第2章 ハードウエア(仕組み)をつくる
第3章 法務部門が成長するためのソフトウエア
第4章 情報を活用する
第5章 契約交渉における法務部門の役割
第6章 法務部門の果たす4つの機能マトリックスとベンチマーキング
第7章 “特別対談”企業法務部門と法律事務所の役割のこれから
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びんちゃんぽんだな本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
shellgai
2
法務部門のあり方を考える上で有益な本でした。2021/04/06
ちくわ
1
久しぶりに読み返した。メインとなる部分を書いている著者が通信業界の法務で長年活躍してきたと思われるキャリアの方なので、そこでの経験をベースにしているであろうということは前提にする必要があるものの、ハードとソフトの両面から法務組織を論じる構成自体は参考になる。個人的に気に気に留まった表現は、渦の中心になる、既存の業務から1歩踏み出す、の2つの言葉であった。いずれに関しても、自分自身がビジョンを作り、それを言語化し、周囲を巻き込むという行動が必要で、単なる法的知識・思考とは異なるスキルが必要となる。大事な点。2023/11/12
たにやす
0
企業法務部門としての考え方、行動、存在価値の示し方、組織強化など教科書として読み返す必要を感じた。2025/01/04
ちくわ
0
企業内外の企業法務実務家2名が法務部門のあり方について述べている。本書の構成としては、哲学的な部分というよりは、実際の法務部門におけるハードとソフトの側面から、実践的なあり方を整理していくものになっている。切り口と整理の仕方は参考になる部分があると思う。ただ、これをどのように組み合わせて実務に活かしていくかについては、自社で考えなければならない構成になっていると思う。法務部門固有の問題なのか、コーポレート部門一般の問題なのかは、混在した整理になっていると感じる場面もあった。論点の整理としては良いと思う。2022/12/17
けんおじ
0
企業法務の方と弁護士の両視点から法務の在り方を考察した本。CLOやマネージャークラスの人が、法務という組織をどう作り運営していくかの目印にできそうな情報がチラホラ。悩んだらサッと確認できるよう手許に置いておきたい。2022/03/17