出版社内容情報
我が国の独禁法実務を改革するにあたり、その方向性を示す論集第一線で活躍する研究家、著名事件を扱う実務家等が独禁法に関する幅広いテーマを取り上げ、現在問題となっている実務上の課題とその解決の方向性を指し示す論集。
上杉 秋則[ウエスギ アキノリ]
著・文・その他
山田 香織[ヤマダ カオリ]
著・文・その他
内容説明
独禁法の「現代化」を視野に、デジタル社会における独禁法の将来像、改革像を明らかにする待望の書。
目次
第1部 総論的な論点(独禁法の行政的エンフォースメントの再評価―公取委による「安上がりな」法実現の現状とその評価;市場支配力の形成・維持・強化から競争機能侵害へ―最高裁4判決が促す「競争の実質的制限」の意義の再構築 ほか)
第2部 カルテルに関する論点(不当な取引制限の行為要件とその立証;カルテル規制の新たなフロンティア―アルゴリズムとカルテル ほか)
第3部 私的独占・垂直的制限に関する論点(JASRAC事件による排除行為概念の深化と課題;排他リベートによる市場閉鎖効果はどのように分析すべきか―インテル事件が示唆する新たな分析方法 ほか)
第4部 M&Aに関する論点(グローバル経済下の企業結合届出制度のあり方―日本の問題はどこにあるか)
第5部 知的財産権・規制分野に関する論点(知的財産権法と独占禁止法の交錯状況の解消に向けて―標準必須特許問題を素材として;ガス事業分野における自由化とEU競争法―仕向地条項を中心として ほか)
著者等紹介
上杉秋則[ウエスギアキノリ]
シニア・コンサルタント/元公正取引委員会事務総長
山田香織[ヤマダカオリ]
フレッシュフィールズブルックハウスデリンガー法律事務所、東京オフィスパートナー。2001年オックスフォード大学法学部修士課程修了、2002年ロンドンスクールオブエコノミクス法学部修士課程修了。1999年から2005年まで、外務省勤務(旧条約局、経済局等)。2006年よりフレッシュフィールズブルックハウスデリンガー法律事務所に勤務(東京、ロンドン)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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