出版社内容情報
不動産登記実務の第一人者が所有者不明の土地問題を論究。相続や用地取得に当たって所有者が不明な土地をどう処理するかという問題は、いまや社会現象となっており、法整備が急がれている。法人個人を問わず登記名義人が不在であったり、相続人が膨大で時間と労力がかかるといった事案を32の物語形式でとりあげ、わかりやすく解決方法を提示する。
山野目 章夫[ヤマノメ アキオ]
著・文・その他
内容説明
NBLに連載していた「SWAT畑中悦子の事件簿」の完結編を収載し書籍化。
目次
存在しない会社
存在しない組合
古すぎる仮処分
望まれる仮処分
共有惣代誰という土地
誰外何名という土地
銃後の後始末
農地改革いまだ終わらず
益城町に涙する
息づく地殻〔ほか〕
著者等紹介
山野目章夫[ヤマノメアキオ]
早稲田大学大学院法務研究科教授。1958年生まれ。2004年4月より現職。国土審議会委員、NHK受信料制度等検討委員会委員、民事法務協会理事、日本土地家屋調査士会連合会顧問。エクス・マルセイユ第三大学客員教授(2003年3月、2006年3月)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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シュウ
2
時折新聞紙面で見かける話題を、わかりやすくケーススタディーで解説。長い経緯を辿ると、そこまで行き着くかと、改めて思います。2018/12/10
check mate
0
不動産登記実務の目線に立って、具体的問題の具体的解決の道筋を示す。実務家の仕事の面白さや意義が存分に滲み出ており、思わず涙があふれる。2023/03/01
シーナス
0
所有者不明土地って何だろうって思ったが、内容はいわゆる不動産登記エッセーって分類したらいい感じ。私も登記実務に携わったことがあるので、楽しく読めたが、文章は読みづらかったです。対象とする読者層はどの層なんだろうって思いました。有る程度登記の知識がある人は読まないかも。かといって登記の知識のない人はちょっと苦痛かも。2018/07/02