出版社内容情報
会社役員賠償責任保険(D&O保険)をめぐって、かつては経営者個人負担の考えが主流であったが、近時では、会社負担にすることで経営者のリスク軽減となり、ひいては企業価値の向上とステークホルダーの満足に繋がるとの見解が主流となっている。D&O保険をめぐる最新の動きを踏まえ、企業に信頼できる処方箋を提供する。
D&O保険実務研究会[ディーアンドオーホケンジツムケンキュウカイ]
内容説明
ガバナンス改革で重要性と関心が高まるD&O保険。実務と理論の先端を学界・実務界のコラボで紹介。
目次
第1章 D&O保険について(総論)(D&O保険の概要)
第2章 保険料の全額会社負担の解禁(D&O保険の保険料の税務上の取扱いの変化;役員の個人負担が求められた経緯;会社法解釈指針で示された手続;会社法解釈指針で示された手続実施にあたっての実務上の留意点;社団法人の役員とD&O保険;会社全額負担解禁のインパクト;グループ会社とD&O保険)
第3章 免責条項/告知義務/通知義務に関する実務上の諸論点(想定事例;免責の分離条項;類型ごとに免責事由の分離の有無に差がある理由;告知の分離条項;告知義務、通知義務の時系列についての整理;延長報告制度との関係;保険会社の変更に伴う実務上の留意点;D&O保険とその他の保険との関係)