出版社内容情報
入社間もない主人公の戸川美智香(架空の人物、社会保険労務士)は、経験豊富な人事部長が進める人事改革に労働法の視点が希薄であることに気づき、「労働法で人事に新風を吹き込む」という理想のもとに、次々とチャレンジを開始する。本書は、主人公が入社してからの人事部の日常をストーリー仕立てで描く。
内容説明
新時代を生き抜くために。ある人事部員の挑戦。
目次
第1話 正社員って誰?
第2話 派遣社員は、よその社員?
第3話 書面で同意をしてもダメなの?
第4話 社員のメンタルヘルスに配慮せよ!
第5話 ワーク・ライフ・バランスって何?
第6話 半数以上が管理職で大丈夫?
第7話 できない社員こそ解雇できない!
第8話 ITを味方に!
第9話 人材の獲得は難しい!
第10話 ハラスメントに御用心!
著者等紹介
大内伸哉[オオウチシンヤ]
神戸大学大学院法学研究科教授。1963年兵庫県神戸市生まれ。1995年東京大学大学院法学政治学研究科博士課程修了(博士(法学))。1996年神戸大学法学部助教授。2001年神戸大学大学院法学研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ちゃんちゃん
19
最近話題になりがちな人事ネタをストーリー仕立てわかりやすく解説しています。根拠となる法令についてきっちり注釈がついているところが実務的。ストーリーの展開には全く期待していなかったんですけど、ラストのオチはちょっと意外。いろいろ考えられていたんですね~2016/06/22
ケニオミ
10
現在勤めている会社が社労士事務所であることと、日経夕刊の書評で満点評価だったということで、日曜日に通勤定期を使い、わざわざ新宿の図書館まで出かけて借りてきました。(そこまでしなくても・・・と自分でも思っています。)小説形式で、いかにして労働法の枠内で、中小企業の人事部で働き始めた社労士資格を持っている若い女性が、社員に気分よく働いてもらおうと努力するかを扱っています。人事関係の仕事をしている人にはよい教科書になると思います。ストーリー的には、最後のオチが意外でした。伏線はあったんですけどね。2016/04/11
Yuichi Tomita
5
小説形式で労働法の使われ方の解説を試みたもの。若手人事部員(社労士資格あり)、ベテラン人事部長(専務)、社長が主に登場し、会話形式で話が進んでいく。細かい法律の話というよりは、労働法がどう使われているか、ありがちなテーマを選び解説されている。 オールドタイプでへんけんありまくりの専務、若くて最新の法律知識のある若手社員、それを聞いて判断していく社長という役割分担。内容は初歩的なものが多い。 最後にえっとなるようなオチもあるがご愛嬌である。2021/05/18
貧家ピー
3
日本酒取次・販売商社 豊夢商事を舞台に、人事担当者が理解しておくべき労働法・労務管理について、小説仕立ての入門書。 内容は基本的、根拠となる法令・判例の詳細の補足あり。 「名探偵の掟」みたいな構造と展開、ラストのオチまで、必要なのだろうかと思ってしまう。2017/08/23
パーやん
3
商事法務と云うしっかりした出版社の本だけに信頼感がある。読み易いだけでなくテーマが整理されているので参考書みたいに使えます。管理職って言っても今の世の管理職は残業手当の対象とか、産休中の手当ては会社じゃなくて健保が支給しているとか、育休手当ては雇用保険が支給してるとか、びっくり。リファレンスもキチンとしているしお薦めです。但しちょっと高くて3,400円、積んどく為には買えません。で、ストーリーですが、古い頭の田辺専務が若い人事社員に啓蒙されて...と云う展開かと思っていたら!(◎_◎;)な展開。読むべし。2017/06/27