内容説明
法務部門の拡充のために何が必要か―企業内司法書士である著者が経験に基づき解説。
目次
総論(法務部門とは;法務部門の役割;企業法務の概要)
各論(法務部門の立ち上げ;法務部員の確保;法務部員の育成;事業部門(依頼部門)との関係
外部専門家等との関わり
法務部門に必要なツール)
著者等紹介
堀江泰夫[ホリエヤスオ]
1960年生。1983年早稲田大学法学部卒業。1983年~1987年リクルートコンピュータプリント勤務。1989年司法書士試験合格。1990年~2000年大手流通S社勤務(法務)。2000年~2001年(株)ベルシステム24勤務(法務)。2001年~2002年(株)ドコモAOL勤務(法務)。2002年~2005年大手調剤薬局勤務(法務)。2005年司法書士登録(東京司法書士会)。2005年~新日鉄住金化学(株)法務マネジャー。現在、日本大学法学部非常勤講師(2010年~)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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pb_lack
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「企業法務のセオリー」が体系的入門書だとすると、こちらは事例集に近いかも。著者の経験に基いてるだけあってものすごく具体的!実用知識というのは伊達じゃないなー。法律的な話というよりは、法務部門の立ち位置や役割についての具体例なので「こんなふうに進めるのか」「こういったリスクが発生するのか」「他部門からはこう見られるのか」という懇親会とかでしか聞けなそうな話が散りばめられていて興味深い。ひと通り軽くでも法務に触れた後に読むと効果的。「契約業務」も読んでみよう。2013/06/09
02235
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著者の経験談を交えての法務部門の心構えや業務範囲、スキルアップ、外部の関係者、ツール(書籍や判例DB)について語られている。法律実務書では書かれない社内の業務分掌の問題や法律に基づかないトラブル解決の話、転職の話などもあり、事例が豊富で確かに実用的。そして、過去に勤務した会社での経験談を思い切ってブチまけているので、かなり面白い。私は過去に「一人法務」として働いていた経験があるが、上司に法務の経験がないと、法務の存在意義は自分で定める必要がある。そんな、悩める「一人法務」には、良い道しるべになるだろう。2013/08/17