目次
序章 問題の設定(株主有限責任制度と過少資本による株主の責任;検討対象の限定と論述の順序)
第1章 「適切な自己資本」に期待されてきた機能とその評価(過少資本による責任に期待されてきた機能;最低資本金制度に期待されてきた機能;これまで期待されてきた機能の具体化と評価;小括)
第2章 アメリカ法(初期の見解;「適切な自己資本」を有限責任の条件とする見解の確立;過小資本による責任に関する議論の展開;「適切な自己資本」からの離脱;小括)
第3章 ドイツ法(組織瑕疵責任論;主観的濫用論;規範目的論;加賞資本による責任を認めたとされる判決;規範目的論への批判;自己資本補充的使用貸借;県境保護法規における過小資本による責任;小括)
第4章 解釈論による株主への責任賦課の試み(比較法的検討からの示唆;株主への責任賦課という対処の適切性;自己資本の水準か株主のインセンティブか;各論的問題点;日本法上の法律構成;小括)
結章(本稿の概要と示唆;本稿の不備と関連領域の残された問題)
著者等紹介
後藤元[ゴトウゲン]
1980年10月東京都に生まれる。2003年3月東京大学法学部卒業。2003年4月東京大学大学院法学政治学研究科助手。2006年4月学習院大学法学部専任講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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