内容説明
アメリカ倒産法・動産担保法・公示制度の実際を、詳細な解説と鋭い分析で解き明かす。アメリカのUCC第9編を横断的に詳説。法史的位置付けや経済分析をとおし、アメリカ倒産担保法固有の特徴である「初期融資者の優越の法理」を描出し、わが国で立法化された「新動産債権譲渡特例法」への影響にまで言及した、今後の倒産担保法を考えるうえで欠かせない一書。
目次
序 「初期融資者の優越」とはなにか
第1章 「初期融資者の優越」の成立―アメリカ法史におけるUCC起草の意義
第2章 アメリカ法における動産担保権の公示と占有―UCCファイリングの脱神話化のために
第3章 「初期融資者の優越」への対抗原理―アメリカ法における劣後化合意
第4章 「初期融資者の優越」の経済分析―Schwartzにおける“機能としての担保の契約による創出”
結びにかえて―動産担保公示制度立法と「初期融資者の優越」
著者等紹介
森田修[モリタオサム]
1958年大分生まれ。2000年より東京大学大学院法学政治学研究科教授
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