出版社内容情報
創業から300年近い歴史を持つ、京懐石の老舗“美濃吉”。京都食文化と創業からの歩み、老舗の経営は30~50年先を見すえるなど、歴史とともに革新し続けてきた結晶である。飲食業に携わる方々に是非読んでいただきたいと思います。
目次
第1章 京都の食文化、遊びの文化
第2章 京都の歴史と共に歩んできた美濃吉
第3章 美濃吉を復活させた祖父、近代化した父
第4章 外食産業を目指し事業展開、美濃吉の頂点「竹茂楼」に至る
第5章 京都の料理飲食業界の特色と組合活動
第6章 京都商法の神髄
第7章 京料理の未来を見据えた取り組み
著者等紹介
佐竹力総[サタケリキフサ]
1946年12月生まれ。京都市出身。1970年3月立命館大学法学部卒業後、4月(株)美濃吉に入社。7月渡米し、翌1971年3月米国サンフランシスコ市立大学ホテル・レストラン学部入学、1974年1月同大学同学部卒業。同年8月帰国。1976年6月(株)美濃吉常務取締役就任、1981年12月専務取締役就任。1985年12月代表取締役副社長就任、1995年12月代表取締役社長就任(現任)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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メガネ
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京都で290年以上に渡り京料理を提供しつづけてきた美濃吉の歴史と、京都の食文化、京都商法について著された一冊です。著者は美濃吉10代目当主の佐竹力総氏。私個人はまだ一度も美濃吉の店舗に伺ったことはないのですが、この一冊を通して美濃吉のストーリーを知ることができ、一度伺ってみたいと感じました。多店舗展開したりカジュアル店を展開したりと、いわゆる料亭とは対極にある経営だと考えていましたが、京料理に対する本質的な考え方は同じで、むしろ歴史がある分、その考えはとても深いなと感じました。2014/04/09