ポピュラー・サイエンス
DNA鑑定のはなし―犯罪捜査から親子鑑定まで

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  • サイズ B6判/ページ数 129p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784785387556
  • NDC分類 498.92
  • Cコード C0047

出版社内容情報

《内容》 いまやビジネス化した個人識別技術「DNA鑑定」を解説.
日本で「DNA鑑定」が用いられた当初は「絶対的検査法ではないため犯罪捜査に導入することは冤罪を生む」として,一部には認めないムードがあった.しかし,現在では犯罪捜査や血縁関係を明らかにするためにDNA鑑定は世界中で導入され,さらに膨大な基礎実験と厳格なマニュアル作成によって格段の信頼性を得ているものと認識されている.
本書では,DNA鑑定とその周辺の事象について一般の人を対象に,科学と法律の両面から解説する.また,実際にDNA鑑定が行われた国内外の事件も紹介する.    

《目次》
1.「DNA鑑定」についての予備知識
 1.1 新技術による犯人さがし
 1.2 「DNA鑑定」で無実判明続々と
 1.3 テレビイメージとは異なる法医学者
 1.4 「あきたこまち」から「松坂牛」まで
 1.5 「DNA鑑定」以外による個人識別法
 1.6 鑑定に用いれられる検体は?
 1.7 DNAを百万倍に増やす画期的手法の登場
 1.8 現在使用されている「DNA鑑定」技術
 1.9 身元不明者の「DNA鑑定」方法
2.血縁関係を明らかにする「DNA鑑定」例
 2.1 現在の「親子鑑定」の主役は血液型ではない
 2.2 ビジネス化した「親子鑑定」
 2.3 男性が誤った血液型を教え、父親を否定する場合
 2.4 毛髪による「親子鑑定」は可能か?
 2.5 離婚後三〇〇日以内の「子」は前夫の籍に
 2.6 二〇年前の浮気が気になる妻
 2.7 複数の男性との性交渉の危険性
 2.8 一〇代の母親は八割が「できちゃった婚」
 2.9 一般に知られていない重要な避妊法 ― 七二時間以内にピル投与(緊急避
    妊)
 2.10 妊娠中の子の父親は誰か、中絶か出産か
 2.11 非配偶者間人工授精(AID)で生まれた子どもの親さがし
 2.12 「お父さん似ですね」はタブー
 2.13 夫の死後、保存精子で妊娠・出産 ― 死後認知は「DNA鑑定」
3.刑事事件と「DNA鑑定」例
 3.1 バラバラ死体殺人事件
 3.2 焼死事件 ― 高温で焼かれた人の死因と身元の確認は
 3.3 血痕が真実を語る
 3.4 親の執念 ― 山麓に消えた息子の探索
 3.5 車内の女性死体と車外の白骨死体
 3.6 レイプ事件 ― 数千人の「DNA鑑定」による犯人逮捕
 3.7 病院の組織標本の取り違え事件
 3.8 航空機事故での大量犠牲者の身元確認 ― 日航123便とその後の事故機
    の違い
 3.9 長期保存試料による犯人の特定
4.「DNA鑑定」と国内外の事件
 4.1 足利事件
 4.2 飯塚事件
 4.3 大分みどり荘事件
 4.4 東電OL殺人事件
 4.5 札幌の小四殺害事件
 4.6 北朝鮮拉致事件
 4.7 イブ・モンタン認知事件
 4.8 映画「逃亡者」の無実証明
5.今後の「DNA鑑定」の展開
資料 「DNA鑑定」のための指針
 I DNA多型学会の「DNA鑑定についての指針」(一九九七年)
 II 科学捜査研究所の「DNA型鑑定の運用に関する指針の骨子」
引用/参考文献
索引

内容説明

本書は、民事的・刑事的な話題を中心に取り上げ、科学的・専門的基礎知識は「ノート」として説明を加えました。すでに報道された内容や体験談、論文として掲載された情報などについて解説しました。

目次

1章 「DNA鑑定」についての予備知識(新技術による犯人さがし;「DNA鑑定」で無実判明続々と ほか)
2章 血縁関係を明らかにする「DNA鑑定」例(現在の「親子鑑定」の主役は血液型ではない;ビジネス化した「親子鑑定」 ほか)
3章 刑事事件と「DNA鑑定」例(バラバラ死体殺人事件;焼死事件―高温で焼かれた人の死因と身元の確認は ほか)
4章 「DNA鑑定」と国内外の事件(足利事件;飯塚事件 ほか)
5章 今後のDNA鑑定の展開

著者等紹介

福島弘文[フクシマヒロフミ]
1976年岐阜大学医学部大学院修了。現在、信州大学医学部法医学教授・医学博士。日本法医学会理事。日本鑑識科学技術学会理事。日本DNA多型学会評議員
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

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0
今となっては古いのか。足利事件が冤罪の話として書かれていなかった。2011/08/19

ほたる

0
小説よりも奇妙な実例を踏まえつつ、DNA鑑定の話を進める分かりやすい本でした。ただ、足利事件がDNA鑑定によって「犯人」が逮捕された実例、との記述を読むのは複雑な気分です・・・。(執筆されたのが再鑑定前)2010/10/25

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