目次
第1章 アープ博士の挑戦―プロローグにかえて
第2章 銀河を赤外線でみる
第3章 ウルトラ赤外線銀河
第4章 ウルトラへの道:銀河版
第5章 生まれたての銀河を探る
第6章 アープ220の宿命―エピローグにかえて
著者等紹介
塩谷泰広[シオヤヤスヒロ]
1965年栃木県に生まれる。1995年東北大学大学院理学研究科博士課程修了(天文学専攻)。現在、東北大学大学院研究生、博士(理学)
谷口義明[タニグチヨシアキ]
1954年北海道に生まれる。1978年東北大学理学部天文学科卒業。現在、東北大学大学院理学研究科助教授、理学博士
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
卯月
1
再読。2002年の本。可視光ではそうでもないが、赤外線で観測すると異常に明るいウルトラ赤外線銀河アープ220の話。アープ博士が変な銀河ばかり集めたアープカタログ。赤外線天文学の夜明けから、ウルトラ赤外線銀河の発見。アープ220中心部の分子ガスの電波観測結果と、銀河多重合体モデルのコンピュータシミュレーションから、赤外線光度がウルトラになる理由を説明できる説を提案する。「あとがき」で、NASAがハッブル宇宙望遠鏡の観測結果により「谷口、塩谷両氏の説を支持する」と発表したことを知るところまでエキサイティング。2013/08/04
たくのみ
0
M78星雲のMはメシエのカタログからきていることは知っていたが、UCG,NGC,IC,そしてアープとカテゴリーがあり、そのうちアープ220が谷口先生の研究対象である多重合体銀河。宇宙望遠鏡IRASを駆使しての成果はちょっと(かなり)難しかったが、スーパーウインドによるダスト崩壊、ハッブル・ディープ・フィールドの調査、ウルトラ赤外線銀河のクェーサーへの移行。スペースオペラのような世界が楽しかった。2012/05/07
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