出版社内容情報
《内容》 病院の設備が飛躍的に改善され,次々に開発された優秀な抗生物質が患者の生命を救ってきた半面,感染の瞬間的拡大や病院内の細菌叢の選択という新たな事態を招くようになってきました.病院は昔の結核療養所の様に広い敷地に平屋建てが点在するのではなく,多層建築となり,空いた敷地は駐車場にする時代となったのです.多層建築というのは人口密度が非常に高く,万が一伝染病が出た時には,病院内に瞬間的に広がる危険が多いのです.目に見えない病原微生物をビル火災の火にに置き換えて考えなければなりません.火の用心は病院中の全員の義務です.MRSA感染症も医者が悪い,患者が悪い,というのではなく両者とも注意を傾けなければならないのです. 本書はMRSA感染症の院内感染について解説しながら,普段医者が教えてくれない健康についてのノウハウを随所に配しました. 《目次》 1章 病気にならない 1 1 風邪をひかない方法 2 2 虫歯にならない方法 16 3 諸悪の根元タバコ 182章 医者は何も教えてくれない 37 1 生野菜ジュースを飲む 38 2 大腸がんにならない方法 42 3 血圧が高くならない方法 45 4 動脈硬化にならない方法 47 5 腰痛にならない方法 49 6 快眠を得る方法 53 7 肩が凝らない方法 543章 院内感染症の実態 57 1 文献検索 58 2 MRSA(エム・アール・エス・エー) 70 3 月別MRSA新規分離患者数 78 4 診療科別MRSA分離患者数 83 5 病棟内のMRSA感染患者 86 6 そのほかの検査成績 89 7 医療費統計 97 8 そのほかの院内感染症 101 9 忘れられがちな院内感染症 107 10 産褥熱 1084 医者ができるまで 111 1 医学教育 112 2 従来の生物学的思考(進化論)の誤り 125 3 黄色ブドウ球菌感染症による死亡例 131 4 まとめ 137
内容説明
この本は章だてで書いていますが、最初から順に読んでいただくような書き方をしていません。どこから読んでもよいようにしています。そして、全部読み終わると全体がまとまりのある「起承転結」になっていることがおわかりいただけると思います。私の健康に関する、そして毎日患者を診察・治療している医者として、医者でなければ書けないノウハウを随所に配しています。
目次
1章 病気にならない(風邪をひかない方法;虫歯にならない方法;諸悪の根元タバコ)
2章 医者は何も教えてくれない(生野菜ジュースを飲む;大腸がんにならない方法;血圧が高くならない方法;動脈硬化にならない方法;腰痛にならない方法;快眠を得る方法;肩がこらない方法)
3章 院内感染症の実態(文献検索;MRSA(エム・アール・エス・エー)
月別MRSA新規分離患者数
診療科別MRSA分離患者数
病棟内のMRSA感染患者
そのほかの検査成績
医療費統計 ほか)
4章 医者ができるまで(医学教育;従来の生物学的思考(進化論)の誤り
黄色ブドウ球菌感染症による死亡例
まとめ)